猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

 OH MY GIRL ジニ脱退に寄せて

f:id:skykuroneko:20180119182100j:plain自らの夢に傷つけられることになったジニの無念を思う。

2017年10月30日夜、OH MY GIRL・ジニさんの脱退が正式に事務所より発表されました。翌31日朝には本人による手紙も公表されています。

活動休止の発表が去年の夏なので、一年二ヶ月の期間を経て、ついにOH MY GIRLが7人になる事が決まってしまいました。

驚きというより、ついにこの日が来てしまった、というのが多くのファンの正直な感想なのではないでしょうか。私もその一人です。

 

個人的な話をすると、私がOH MY GIRLを知ったのが2016年の秋。なので、その時にはすでにジニさんは休養に入っていました。ライブやファンミーティングで会ったこともなく、映像の上でその活動を見てきただけです。

控えめで素朴な印象のジニさんは、わりと騒々しい他のメンバーの中にあって緩急をつけるというか、良くバランスをとっているように見えました。

OH MY GIRLは彼女を含めて8人なんだと、見ている私は感じました。そしてジニさんの復帰する日を想像してみたりもした。

しかし同時に、休養の原因が精神面に起因する病気だとの発表は、あまり楽観的な予想を許しませんでした。

KPOPアイドルの日常は激務です。

日々のライブにトレーニング・サイン会などのファンサービス・全国各地のイベント参加にテレビ出演・CM撮影そしてドラマ。海外遠征もするし、事務所にいるときでも日常的にネットでライブ放送なんかもする。年末年始も特番などで休めない。

でもそうやって必死に動き続けないと、すぐに多くのライバル達に追い抜かれてしまう。

この世界をジェットコースターにたとえてもまったく大げさには思えません。そこでは風圧に代わって、大きな肉体的・精神的な圧力がアイドルに襲い掛かる。

そしてジニさんは不本意にもそこから振り落とされてしまった。仲間も、世界も、あっという間に自分を残して先へ行ってしまう。ジェットコースターは自分ひとりのために止まってくれたりなどしない。傷を負った体で、動き続けるその乗り物に追いついて、再び飛び乗る事がいかに難しいか。

 

休養せざるを得ない理由があった。にもかかわらず、休養する事自体がさらに苦悩を深める側面があったのではないかと、私は想像します。

私はKPOPファンとして、アイドルである彼・彼女達の忙しさはちょっと度が過ぎるのではないかと感じることが時々あります。

おそらくアイドルとしての鎧をまとうことでしか、あの嵐のような忙しさの中では立っていられない。

ジニさんは手紙の後半でメンバーひとりひとりの名前を挙げてエールを送っています。そこに記されているのはOH MY GIRLとしての愛称、ユアやビニ・アリンなどではなく、本名です。

OH MY GIRLが誕生する前の訓練生時代、つまりまだアイドルではなかった時には当然のように本名で呼び合っていたのでしょう。夢を追う普通の少女として。

そして今、ジニさんは再び本名で呼びかけている。

彼女は完全にアイドルの鎧を脱いだのだと、私は理解しました。普通の、ひとりの人間に戻って仲間に別れの挨拶をしたのだと。

今となってはもう、ジニさんのこれからの健康と幸福を願うだけです。

ただ、会ったこともない異国の人に対してこんなにも色々思いが募る、これがファンの心理というものなのかなと、ひとりの若いアイドルの去り際にふと思ったりしました。

最後になりましたが、ジニさん、お疲れ様でした。