猫から見たK-POP

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IZ*ONEについて今思うこと

ちょうど昨年の今頃、2017年12月に横浜で開催されたエムネット・アジア・ミュージック・アワード(MAMA)で「PRODUCE48」の電撃的な製作発表が行われてから1年。夏に放送された番組を通して選ばれた12名は先頃10月末、日韓混成アイドルグループ・IZ*ONEとして「ラヴィアンローズ」を披露し、大歓声の中で華麗に正式デビューを果たしました。

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オーディション番組を通した劇的な誕生の物語と、日本の現役アイドルの参加というグループ独自の意義。この2つの大きな特色が、まだデビューしたばかりの彼女達を早くも特別な存在にしています。

というわけで今、IZ*ONEについて思う事をメンバー紹介も兼ねてざっと書いておこうと思います。12人全員について書いていたらなんか長くなりました。

目次

IZ*ONEの始まり

今のKPopの勢いをBTSやTWICEと共に代表すると言っても過言ではない韓国の大人気サバイバルオ-ディション番組「PRODUCE」シリーズ。その影響力がついに日本のアイドルも巻き込み、IZ*ONE誕生のきっかけとなったのが、同シリーズ第三弾である「PRODUCE48」です。

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「練習生」といわれる韓国特有のアイドル候補生達に過酷な競争を強いるサバイバル群像劇が最大の特徴であるこのプログラムは、その劇的な展開と最終的に完成するグループの魅力という点で、ほぼ確実に大人気アイドルグループを作り出せるシステムとさえ表現できる、それほど今のアイドル業界において巨大なコンテンツです。

放送されれば必ずモンスター級の人気グループが生まれてしまうほどに完成されたこの番組のクオリティが今回もIZ*ONEの誕生を可能にした大きな要因になったのは明らかですが、しかし一方で、日本のアイドルの参加を現実に可能にしたのは、AKBという特殊なグループが存在したからという見方も出来ると思います。

メンバーの出入りや移動が比較的自由な環境を持つAKBグループがいなければ、日本の現役アイドルがグループを離脱して韓国へ渡るなんてことは実現しなかったのではないでしょうか。

そしてここで思い出すのは、韓国を席巻する「PRODUCE」シリーズ自体がそもそもAKBの総選挙システムに着想を得ていたという事実。

ということはつまり、2016年の「PRODUCE101」初放送による韓国でのサバイバル番組の爆発的人気の始まりからIZ*ONEに至るまでのKPop世界における大きな流れには、あの先生の影響を指摘しないわけにはいかないということ。

巷ではかなり好き嫌いの分かれる人物ですし、個人的にも相当な距離感を感じる点は否めませんが、しかしこの事実はここ数年の韓国と日本のアイドル文化の重なり合いを象徴しているように感じます。

そうした流れの中で生まれたKPopアイドルグループであるIZ*ONEが早くも日本へ与えつつある影響を考えると、アイドルというフィールドにおいて海を越えた大きな共鳴が始まったように見えます。

先日のFNSへのIZ*ONE出演は、そうした現象の一つだと思います。

日本のアイドルも舞台でのパフォーマンスを通してファンに対してだけでなく、一般世間に対しても訴えていけるという本来アーティストとして当たり前のことを物語っていたように感じ、その意味であのステージは画期的だったと思います。

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メンバーを見て色々考える

アイズワンは全部で12人。日本と韓国の様々な事務所から選ばれた多様で華やかな顔ぶれが揃っています。

年齢順で見ていくと、まずクォン・ウンビさん。

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95年生まれの23歳でチーム内最年長のリーダー。韓国のアイドルデビューとしては比較的遅めではあるけれど、伊達にこの世界で年を重ねてきたわけではない人でもあります。

元々ダンスチーム所属から始まり、有名アイドルのバックダンサーを経て2014年に遂にアイドルデビュー。しかし不振に陥ったグループは早々と事務所と共に自然消滅。ウンビさんは事務所を移動し再び練習生の身分へ戻る事になります。

そこでトレーニングの傍らLovelyzコンサートのバックダンサーを務めるなどしていたところPRODUCE48に参加することになり、その結果、運命を急転させる事に。

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間違いなく12名の中で一番説得力のある再起のドラマを持っているメンバーであり、そのキャリア自体が韓国アイドル界の厳しさを映し出しているとも言えます。

経験と実力を兼ね備えた、まさにリーダーとしての役割が期待される人物です。

 

プロデュースシリーズ第三弾となる「PRODUCE48」というプログラムが、前2作と比べた時に何がどう特別なのかを、その存在だけで表現していた代表的な1人が宮脇咲良さんだったと思います。

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日本の有名な現役アイドルである彼女はそこにいるだけで番組のオリジナリティーを代表し、常に話題の中心となり、そして前評判どおりに見事デビューを果たしました。

IZ*ONEがスタートした今も、グループが特別な位置にいることを宮脇さんは象徴し続けています。美しく魅力的なメンバーで溢れたチームの中でも、日韓混成というIZ*ONEの特徴を考えたときに、そのコアとなるのは彼女の存在だと思います。

このように海をまたいで注目を浴び続けるアイドルでありながら、しかし彼女の佇まいはどこまでも素朴で自然だというのが、逆に彼女の個性を特別なものにしているようです。

 

目に見えるようなリーダーシップを発揮するタイプではないようですが、このように自然体のままのトップアイドルとして、激しい世界の中で7年ものキャリアを重ねてきた彼女の存在は、きっと若いチームメイト達に多くの示唆を与えてくれるものと思われます。

 

視聴者の投票によってデビューメンバーが決まってしまうという予測不可能性が、二ヶ月に及ぶ番組に熱気を加えた最大の要因だと思います。 そして個人的に12名の中で最大のサプライズだったのがカン・ヘウォンさんの選出。

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番組開始直後の個人評価によるクラス分け。日本側参加者である現役アイドル達が次々と最低評価を与えられて最下位組であるFランクへと叩き落される恐怖のスタートの中、韓国側からFランクに紛れ込んだ数少ない中の一人がヘウォンさんでした。

アイドルの卵でありながら実力者揃いの韓国側参加者の中にあって、練習生期間が実質一年ほどの彼女は明らかにスキル不足。そしてそんな彼女に容赦なく降りかかる数々のピンチ。

ところが、なんだかんだで逆境を掻い潜っていくその姿や、AKB研究生として参加した佐藤美波さんとの姉妹のような仲睦まじさが視聴者の心を捉えて、最終的に12名の1人に選ばれるまでになりました。

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そんなヘウォンさんに対して個人的に感じるのはいまだ「無色」という印象。

現役アイドルである日本人メンバーだけでなく、練習生と言いつつもCMに出演するなど実質的に芸能活動経験のある人も多い韓国人メンバーの中にあって、彼女は最もアイドル慣れしていない様子が窺えます。

個性的なメンバーが集まったチームの中で、彼女はどのようなアイドル像を手に入れるのか、注目です。

 

慣れない環境にあっても全く物怖じしない人種はどこの世界でも確実に存在する。

新しい学校・新しいクラス・慣れない風景・他人に近い顔ぶれ。目に映るもの全てに対し恐怖に近い感覚を感じているこっちとは違い、その手の人間は初日から大声で騒ぎ、その人だけの空気に周りを巻き込んで、そこを自分のホームにしてしまう。

チェ・イエナはおそらくそうした種類の人間のひとり。

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プデユ48開始直前に公開されたお披露目映像。そこには大勢の日本側関係者の目の前で、自己アピールを行うチェ・イェナの姿があった。

秋元先生を始めとして不機嫌そうな顔の日本のおじさん達が威圧的な空気を充満させる状況の中で、型どおりの実技披露を終えた後、ではお疲れ様でした的な空気をわざわざ遮った彼女は、なかば強引に「コーラのフタを開けるときの音真似(顔真似)」というどうしようもなくしょうもない個人技を見せることを要求し、披露する事に成功。そしてその場に笑いと和やかな空気を生んでしまう。

今にして思えば、あのシーンは彼女がどんな人物なのかをこれ以上なく象徴していたように思う。

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人は皆、かつてはつまらない常識などに囚われず、自分を嫌うことも偽ることも知らず、ただ己の心の赴くままに走り回っていたものではなかったか。振り返ると人生における一瞬の光芒だったとも思えるそんな幼い時代の記憶、その遠い光の名残のようなものを、チェ・イェナの姿は私に思い出させる。

 

あの人は私の応援を必要としているんだ、と思わせる事がアイドルと他のいわゆるアーティストを大きく分ける要因のひとつだと思います。その意味でもともとアイドルと公開オーディション番組という組み合わせは相性が良いということなのでしょう。

PRODUCE101のシーズン1放送前から、このオーディション形式の番組は徐々に韓国で熱を帯び始めていて、その中で有名な一つだったのがTWICEのメンバーを選ぶためにJYPが社内サバイバルオーディションという形で開催した「SIXTEEN」。

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イ・チェヨンさんの名前が世間に広く知られるようになったのはこの番組からだったと思います。残念ながらTWICEとして選ばれなかった彼女はそのままJYPも離れることに。

それ以前にも他番組に出演して名を挙げていたチェヨンさんはオーディション番組を通して栄光と挫折を繰り返して来たという、ある意味今のKPop界を象徴するようなキャリアの持ち主ということになります。

圧倒的なダンススキルに代表される技術と舞台での存在感にも関わらず、どこか控えめで一歩引いたような印象の強い彼女の姿は、幾度となくオーディションを繰り返す事で、他人の目を通した自分の姿と自身で考える理想の姿とを一致させる努力を繰り返した結果なのだと思われます。

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正直言うと個人的にはプデュ48放送を通して彼女に特に強い印象は持たなかったんですが、最近ではあの番組を通して国民プロデューサーが果たした一番大きな仕事は彼女を選んだ事なのではないかと思ったりしています。

 

一体、人はいつアイドルとなるのか。

アイズワン12人の中で個人的に最もアイドルパワーが高いと思ってるキム・チェウォンさんは、リーダーのウンビさんと同じウリムエンタテイメント所属ながら練習生期間は僅か1年ほど。

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しかしデビュー曲「ラヴィアンローズ」では重要なブリッジパートを任されてこれを見事に歌い上げ、グループのボーカルラインを担うことの出来る実力の持ち主である事を証明しました。

この事は所属事務所であるウリムのトレーニングシステムの優秀さを表していると言えるでしょう。その一方で、画面に登場するや自動的に花やツタ模様のフレーム効果が現れたように見える彼女のアイドルパワーは、果たして一年ほど人から教えられて何とかなるものなのか。

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学生時代の彼女を知る人は「静かな子だった」と証言し、プデュ48においても良くも悪くも目立つ事はなく、個人的にも常にただ可愛らしい印象しかありませんでした。実際に放送を通して一度もデビュー圏内に入る事は無かったにも関わらず、しかし最後の最後で10位に駆け上がり見事IZ*ONEの一員となりました。

そして選ばれた今となってみれば、チェウォンさんはそうなるのも当然だったとしか言い様のないアイドルとしての存在感を発揮しています。

秘められていたアイドルパワーが開花したとしか言いようがないチェウォンさんの躍進、やはりアイドルの神様は見ているのだと感じました。

 

プデュ48の放送当時、「放送分量」という言葉が常に話題に上っていました。画面に映る機会が多ければそれだけ注目も集まり、そして投票にも繋がるということでその分量の多寡は出演者にとっても視聴者にとっても死活問題でした。

しかし100名近い参加者が居るとなればその全員を満足させることは事実上不可能で、更に製作サイドが実のところ誰をデビューさせたいかという力が自然と働くことも完全には否定できない。

しかしそれでも評価ステージだけはノーカットで公平に放送し、youtubeで個人別のステージ映像を公開し続けたのは、参加者の運命を左右してしまうアイドルビジネスに関わる製作サイドの最低限の良心の現われだったと思います。

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キム・ミンジュさんには放送を通してこれといったドラマもなく、強いて言えば自信なさげな姿ばかりが印象にありました。

しかし人並み外れた美貌とスタイルを持つ彼女にはそもそも放送分量など問題ではなかったのかもしれません。彼女はステージ上の限られた機会でもアイドルにとって必要な全ての答えを出す事が出来る、いわば選ばれた存在でした。

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そして皆が彼女について感じた自信なさげな姿というのも、結果としてアイドルにとって応援を呼び込むための大事な要素になったのかもしれません。

 

2つの国のアイドルの境界線上に立つことになったIZ*ONE。12人いるメンバー全員がこれまで誰も経験したことのないアイドルとしてのキャリアを送る事になるんだと思います。

その中でも、既に半ば出来上がったアイドルイメージを持つ日本の3人がIZ*ONEでの経験を経てどんな変化を見せるのかがとても楽しみです。デビュー曲「ラヴィアンローズ」でのパフォーマンスはそれを予感させるのに十分な出来栄えでした。

そんな3人の中で個人的に一番注目されるのが矢吹奈子さんです。

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日本のアイドルに求められる可愛さを凝縮したような彼女は、IZ*ONEという野心的なプロジェクトの成果を計るのに最も相応しい存在だと思います。

プデュ48の放送時、「Love Whisper」のソロパートで一躍注目を集めた瞬間、彼女が持つアイドルとしてのスケールが一回り広がったと感じました。あのとき皆の目に矢吹奈子というアイドルが再発見されたとも言えるかもしれない。

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バラエティでの活躍やメンバー同士の順位争いでもなく、ステージこそがアイドルの最終目的地だと考える私からすると、あのシーンはIZ*ONEを通して期待される意義のひとつを象徴していたように思います。

果たして二年半という時間が経過したとき矢吹さんがどのような姿を見せているのか、今からとても楽しみです。

 

同じAKBグループに所属しながらも全国的な知名度を持つ宮脇&矢吹の両名とは違って、大勢いる同僚たちの中のひとりとして地方を中心に活動して来た本田仁美さん。

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そんな彼女が一躍KPopを通して世界の舞台へ駆け上がった姿は、ひょっとしたら日本でくすぶっている多くのアイドルにとって最も現実的な刺激を与えたのかもしれません。

私も全く本田さんについて知らなかったので今になって彼女の日本での活動を見たりしているのですが、地元・栃木での地味な仕事などを地道にこなしている彼女を見ていると、やはりアイドルの神様は見ておられるのだなと思いました。

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ほんわかした雰囲気に関わらず意外にも毒舌の持ち主だということも明らかなので、個人的には彼女の毒がIZ*ONEのメンバーに向けられることが今後あるのかどうかが、チームの完成度と互いの信頼関係の目安になるのだと思います。

そして本田さんは、少なくともダンスにおいては日本の現役アイドルだって韓国に対して引けを取っているわけではないということを証明してくれる、心強い存在でもあります。

 

少し地味であるがゆえの魅力というのは確実に存在するはずで、そうした雰囲気の子を特に愛でる傾向というのはひょっとすると日本だけでなく韓国にもあるのかもしれません。

プデュ48の100名近い参加者の中でも間違いなくトップクラスのボーカルスキルの持ち主で、IZ*ONEでもメインボーカルを担当するチョ・ユリさんはおそらくそうした魅力の持ち主。

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キラキラギラギラした参加者達の間に紛れ込んだ素朴な一般人のような空気をまといながら、しかし一度ステージに上がればその圧倒的な歌唱力で自らの存在を誇示する。この華やかな世界に居るべくして居るんだという事実を美しい迫力でもって証明して見せる。

でも失礼ながら彼女ほど不安や不幸な状況に置かれて戸惑う様子が愛らしいアイドルは珍しい。これはウォニョンさんやチェウォンさんとはだいぶ異なる魅力の持ち主です。

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12人も集まるのだから魅力の形や方向性が違うのはむしろ全体から見ると必要なことで、グループとしてのアイドルの魅力と言うのはこういうところに宿るのだと、チョ・ユリさんを見ていると感じます。

 

素晴らしい才能を持っているけれどまだ世間に知られていない人物の事を、昔の人は「伏龍」「鳳雛」などと呼びました。天に昇る機会を待ちながら水の底で眠りにつく龍と、いずれはその翼で天空を覆う鳳凰の雛という意味です。

スターシップエンタテイメント所属の若き2人、アン・ユジン(15)、

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そしてチャン・ウォニョン(14)、

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彼女達の姿はまさしく私にその喩えを思い起こさせます。

恵まれた容姿・170cm近い抜群のフィジカル、そして愛嬌に溢れた仕草。ふたりは共にアイドルとして必要な要素を極めて高いレベルで兼ね備えていながら、それでいて表現する魅力がそれぞれ違います。

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年相応の明るさを素直に振り撒く陽気さを持ちながらも、既に番組の司会などもこなせる器用さを見せるユジンさんと、可愛さと妖艶さを自在に操るアイドルとしての完璧な存在感がすでに見る者を圧倒するウォニョンさん。

特にウォニョンさんに対しては、アイドルとしての魅力が行き過ぎるとそれは毒になるのではないかとまで思わせる凄みを感じます。

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例えば普段意識する事は少ないけれど、人の顔というものは正確には誰でも左右非対称なもので、つまり人間は不完全なものを見ながら生きる事に慣れています。なのであまりに完璧な存在を見ると不安な気持ちになるのは人間の本性なのかもしれません。

だからこそIZ*ONEの他の11人が敢えて彼女の「完璧さ」を崩してあげる事が、結果的には彼女の可能性を広げて、グループ全体の更なる魅力にも繋がるんではないかと感じます。

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このように原石というには明るすぎる輝きを持つ二人ですが、年齢的には依然として中学生。IZ*ONEが終わる頃でもまだ共に高校生です。

どれだけの期待しても応えてくれそうな可能性を感じてしまいますが、しかし末っ子ラインであるということを忘れず、お姉さん達に囲まれながらIZ*ONEの中で伸び伸びと躍動して欲しいと思います。

 

メンバー紹介は以上ですが、これほど長くなるとは思いませんでした。おそらくこれがPRODUCEシリーズ、つまりサバイバルオーディション番組の力だと思います。普通にデビューしただけのグループなら、スタートしたばかりの段階でまさかここまでの言葉は生まれない。見るものの感情に訴え、言葉を引き出す力があの番組には存在して、それが人々の熱狂に繋がっているのだと思います。

そんなIZ*ONEの活動期間は2年半という期限付き。

この微妙な期間は同じくPRODUCEシリーズから誕生した先輩グループであるI.O.I(8ヵ月)やWANNAONE(1年半)よりも長いですが、例えばBLACKPINKがデビューしてから2019年の年明け2月でちょうど2年半だということを参考にすると、やはりあっという間なのかなという気はします。

PRODUCEシリーズのこれまでを見ていると、期限付きグループというのは人気が佳境のうちに解散を迎えてしまうという悲しいさだめがあるようです。

そしてIZ*ONEも順調に行けばその運命を踏襲することになるのでしょう。

終わりを意識しながら応援するというのはファンとして中々複雑な気持ちですが、それでも、彼女達が大歓声の中でその日を迎えられる事を今から願っています。