猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

ITZYが「DALLA DALLA」で切った火蓋。ここから始まる戦いは熱い

2019年2月12日、JYPエンタテイメントからTWICE以来3年4ヶ月ぶりとなる5人組ガールグループ「ITZY(イッジ)」がデビューして、シングル「DALLA DALLA」を発表しました。

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彼女達は少女時代に替わってガールグループの頂上に立ったTWICEの妹グループにあたり、三大企画社と呼ばれる大手芸能事務所からのガールグループデビューは2016年のBLACKPINK以来ということで、正式な発表の前からその存在が噂されて高い注目を集めていたグループでもあります。

MVは公開後2日で3000万を越え、KPopアイドルのデビュー曲としては歴代一位の瞬間速度を記録。そして各種音源サイトでも軒並み一位をとるなど、早速熱狂的に迎えられているようです。

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そんなITZYに対して、個人的に持った第一印象は「可愛いげのあるBLACKPINK」。

今回のガールクラッシュ系の音楽&ビジュアルコンセプトを見れば先行する4人組との関連を思い浮かべるのは自然な事だと思いますが、要所要所でJYPに特徴的なガールグループの魅力が垣間見えるところが面白かったです。

言い換えると、YGのアイドルが持つ独特のクセのようなものが、JYPの持つ柔らかさで置き換えられているとでもいうのでしょうか。例えば「ダラダラ」は全編通して挑発的かつ自信に満ちた姿を表現してますが、コーラス部分で顔を覗かせる爽やかさ・可愛らしさにはTWICEの曲に現れても不思議ではない雰囲気が感じられます。

 

ただやはり今回明らかになったルックスやスタイリングからはやはり強いブルピン感が感じられ、KPopアイドルの見分けには慣れたつもりでいた自分でさえ、初見だと混乱しそうなほど似ているメンバーもいます。

それと同時に、ビジュアルの強さ=事務所の力という説からしてみるとITZYの面々は間違いなく王者の風格を感じさせます。

まずリーダーであり、歌・ダンス・ラップ全てを担当するファン・イェジさん(18)。

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正式デビュー直前にテレビ番組へ出演して一足早くお披露目されていた彼女は、ご覧のとおり鋭く美しい目元が特徴的。wondergirlsのソヒさんやTWICEのダヒョンさんにも通じる顔立ちはJYP顔とでも言うべきなんでしょうか。

そのどこか不遜にも見える美貌のためにブルピンのジェニーさんのイメージとも重なって見えます。

 

続いてITZYのメインボーカル・リアさん(18)。

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小学生の頃にSMのオーディションに受かり、練習生をしていたこともあるそうです。

多くの人が思うことかもしれませんが、角度によってブルピンのジスさんにすごく似てます。しかも本名がチェ・ジス。 ちなみに向こうはキム・ジス。

 

3人目はYG主催のサバイバルオーディション番組「MIXNINE」に出場したことで有名なシン・リュジン(17)さん。

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I.O.Iで名を馳せたチョンソミさんと共に新グループの中心になるだろうと前々から噂になっていた彼女がついにデビューすることになりました。YG社長ヤンヒョンソクからも称賛されたダンスの実力は折り紙つきです。

ちなみに韓国のサイトを機械翻訳するとリュジンが「龍神」になって凄く強そうになります。雰囲気的には間違ってもいない感じです。

 

4人目はイ・チェリョンさん(17)。IZ*ONEのチェヨンさんの妹です。

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2015年に放送された、TWICEの9人を選ぶためのサバイバルオーディション番組「SIXTEEN」からは揃って脱落してしまったチェヨン&チェリョン姉妹。

後に姉のほうはJYPを離れて別々の事務所で歩き始めた2人でしたが、ここにきてIZ*ONEとITZYというトップグループでそれぞれデビューすることになりました。

SIXTEENの頃から追いかけている人には感慨深いものがあるのではないでしょうか。

姉のチェヨンさんと瓜二つですが双子ではなく年の差は2歳。そして似ているのは顔だけではなく、2人とも高いダンスの実力に定評があります。

 

そして末っ子となるメンバー、シン・ユナさん(15)。

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低年齢化の著しい最近のKPopシーンなので今更15という数字で驚く事はしませんが、彼女の場合この美貌でしかも身長170cm。

末っ子&最長身そしておそらくビジュアルの中心という三つの特徴からは姉貴分であるTWICEのツウィさんを連想させ、他にもPRISTINのキョルギョンさんや宇宙少女のボナさんなど、他グループの名立たるビジュアルセンターと比較されるほどにその美貌が注目を集めています。

個人的にはリアさん以上にジスさんを感じます。

 

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JYPの中心的プロデューサーであるパク・ジニョンとYG代表ヤン・ヒョンソクといえばともに歳も近く、若くして歌手・アイドルとしても大成功し、現在では「カメラの前に出てくる」業界の大物として有名です。

そんな2人なのでオーディション番組なんかに審査員として肩を並べて登場することも多く、そうした二人の姿からは互いに激しい芸能界を勝ち残ったもの同士の連帯感のようなものを感じる事がありました。

ワンダーガールズと2NE1、そして現在のTWICEとBLACKPINKなど、JYPとYGにおいてそれぞれ大人気となったガールグループであり、その存在感や成功の度合いと言った面からはライバルとして表現できるかもしれません。

しかし音楽やコンセプト、ビジュアルといった内容面からみると不思議とぶつかり合う部分が少なく、2つの事務所はこれまで綺麗に共存して来たようにも見え、そのような光景が上の2人を良きライバル、あるいは盟友のような間柄に見せていた面もあると思います。

しかし今回のITZYの登場は、そのような関係に一石を投じることになるかもしれません。既に「DALLA DALLA」からは2016年デビューの先輩との比較を恐れない自信と確信のようなものを感じます。

そして大手であってもライバル事務所の得意分野に対して正面からぶつかっていくという今回のような光景は、「この事務所はこういうアイドル」という棲み分けが綺麗になされている日本のアイドル業界(特に男子)と比べてみるととても対照的かつKPopの生命力のようなものを感じさせて、壮観であるとすら感じました。

 

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ITZYの出現で幕を開けそうな巨大芸能事務所同士の激突。タイトルにも表したように私はとても面白い事になったと思っていて、今後の展開に期待を感じています。

しかしそうしたビジネス面での競争的意味合いの他に、今回JYPによるITZYのデビューは他の大手芸能企画社に対する一種の叱咤のような意味も持つのではと思ってます。

というのも、やはりBLACKPINKは曲が少なすぎます。一曲一曲のクオリティが高いのは分かりますが、それにしたってデビューして2年以上経つのに持ち歌が10曲もないというのは明らかに少ない。そのわりにしょっちゅうドームツアーとかやっている現状には少し違和感を感じていました。

ITZYという有力なライバルの誕生はそんなブルピン(というかヤンヒョンソク)の尻に火を付けてくれるのではと期待されます。早速その効果があったのかどうか、YGは先日これからのカムバ計画を明らかにしてました。

そして尻を叩かれるべきだと思うもう一つの巨大事務所はSMエンタテイメントです。

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やはり既に言われていることですが、「自分」という存在を強調して世界の中心に据えようとするITZYのコンセプトは、光の当て方を少し変えるだけでブルピンだけではなくRed Velvetともイメージが重なります。ついでにイェジさんとスルギさんは顔も似てる。

ブルピンとは違ってレッベルの活動には個人的に何の不満もありません。カムバもライブもとても活発でおまけに日本での独自活動まで充実していて隙は全く見当たらない。

しかしながらSMで実際に稼動しているガールグループがレッベルだけという現状は、会社の規模を考えるとあまりに物足りない。東方神起からSHINee、EXOそしてNCTに至る充実したボーイグループのラインナップと比べるとその差は歴然としています。

つまりYGとSMは両者共に女子の動きが弱いのは共通しているわけで、そんな状況下でそれぞれにとって「唯一」のガールグループであるブルピンとレッベルの両方に一気に干渉できるITZYをJYPがデビューさせたのはとてもインパクトがあり、業界の活性化という面から見てもとても興味深い動きだったと思います。

 

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先日発表された「Nizi Project」。

日本語能力があれば国籍不問という募集要件からは、巷で噂されていた「日本版TWICE」という陳腐な響きからイメージされるものを大きく書き換える可能性を感じさせて、話を聞いているだけでワクワクしてくるものでした。

これをITZYのデビューと併せてみると、2019年の初頭からJYPがKpopにおけるガールグループシーン全体を大きく主導し始めたように見えます。

こうした動き自体がとても期待を感じさせるものですが、そんなJYPの独り舞台を果たしてYGとSMが黙って見ているだけなのかどうか、彼らの反応も含めて、今年そして更に来年とKpopがさらに面白くなりつつあるのを感じています。