猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

PRISTINの解散が落とす影

PRISTINが解散してしまった。

news.kstyle.com

元・I.O.Iの2人を含む華やかなメンバーを揃え、デビュー前から公演活動を行うなど事務所の意欲も注目度も共に高く、デビュー後は新人賞までとった期待のグループが、わずか二回の活動の後、約600日の空白期間を経たあげくにこのような結末になってしまった。

新年早々にメンバー脱退の噂が立ったりして、もしかしたらという空気が徐々に強まっていた中での今回の結末なので、ある程度予想はしていたけれど、やはり驚いた。

 

KPopアイドルでいられる時間はすごく限られています。とくに女性の場合はそのプレッシャーがきつい。だから時間との戦いみたいなところがある。

なのに、子供の頃から何年もの練習生期間を経てようやくデビューしたものの、会社の都合で放置された挙句「やっぱだめだった」と放り出されるとか。

会社の人間はいくらでもリスタートすればいい。損得勘定の結果の解散決定なんだから、ひょっとしたら今頃は荷が降りたとでも思ってるのかもしれません。

でも限りあるアイドルとしての時間の中で、年齢という名の時計の針を背負って戦ってる個人にとってのダメージは、それとは比べ物にならない。

事務所に残る人、去った人それぞれだけど、果たして一体何人がアイドルとしての再起に漕ぎ着けるんでしょうか。

素人から見ても激しい所だということは分かるKPopの世界で、みんなが幸せになれるだなんてことは思ってないし、もしかしたら今回のような展開も時には起こってしまう事なのかもしれない。

だとしたらせめて、この600日の間に何が起こってこの結果になったのか、それを誠心誠意説明するのがファンに対する最後の礼儀なんじゃないでしょうか。グループ解散時に決まって発表する定型文みたいなものじゃなくて。

 

でも正直に言うと、上のようなことを書いておきながら私はPRISTINの熱心なファンではありませんでした。 そのうち好きになればいいかな、くらいのグループでした。なので解散の報せを聞いても衝撃を受けた、という感じではなかった。

その代わり、驚きと共に苦いものを感じた。

このブログで何度も何度も書いてるけれど、私の大好きなアイドルグループはfromis_9とIZ*ONEです。

そしてプレディスのハンソンス代表は、上記2組の所属する事務所とは表向きは別会社の人間でありながら、その両方のプロデュースに関わっています。

PRISTIN初のカムバ曲「WE LIKE」での活動が2017年9月末に終わったのと同じ頃、エムネットのサバイバルオーディション番組「アイドル学校」も放送を終了。

そこから誕生したfromis_9のプロデュースを、エムネットの親会社CJとプレディスの提携関係からハンソンスが担当するということが発表されたときには驚きの声も上がったそうです。

でもさすがに、この時点では誰も今日みたいな事は予想してなかったと思う。

fromis_9はプレディスの練習室でトレーニングに励みながら、やがてプレデビュー曲「ガラスの靴」で横浜MAMAの舞台に立つ。この曲にもプレディスの音楽プロデューサーが参加したり、他でもないPRISTINのキョルギョンとユハも作曲に参加していました。

そしてfromis_9は2018年1月に正式デビューして順調にカムバを繰り返しながら今に至る。

その2018年、PRISTINは完全体として一度もカムバすることはありませんでした。なんか変だとは思ったけど、まさか自社の将来あるグループを放置するとはこの時でもまだ想像すらしてなかった。 余力でfromis_9を手伝っているものとばかり思っていました。

でも同じ年の夏、またしてもエムネットのサバイバルオーディション番組であるプデュ48の韓国側プロデューサーとしてハンソンスの参加が明らかになり、IZ*ONEの韓国でのプロデュースまでも彼が担当することに。

事ここに至れば、気付いていても良かったのかもしれない。半年以上前の2018年秋の時点でもう今日の結果は事実上決まってた。ニュイとセブチという勢いある2つのボーイグループに加えて、新人ガールグループを3組同時にプロデュースするなんてどう考えても無理。

解散発表の声明文では慎重な話し合いを重ねた結果などという紋切り型を書いているけど、この状況でいったい何が話し合えたというんでしょうか。

現実としてCJとPledisのコンビはfromis_9とIZ*ONEでとても良い結果を出しています。そして私はこの2つのグループのファンでもある。

だからこそPRISTINを含めたこの3組の現状の差には複雑な感情を抱いてしまう。

同じプレディスの練習室を使うという共通点を持つ彼女達の中で、自社所属であるにも関わらずPRISTINだけが辿った今回の結末は、fromis_9とIZ*ONEのファンである自分にとって、とにかく苦い。

 

今回の決断はプレディスにとってのスティグマになったと思います。会社に貼られた抗議の付せんは剥がせても、この傷は消せない。

そしてPRISTINが解体された今、元メンバーの将来と共に気になるのが、プデュ48に出演した通称キリンズの二人・イガウン&ホユンジンの行方。

もし万一にも近い将来プレディスからデビュー出来たとして、私はどんな顔をして2人を応援すればいいのか分かりません。きっと世間からの風当たりも強くなる。プデュ48出演時もそうだったけど、一体彼女達はいつまでプレディスの名前に振り回されるんでしょうか。

元PRISTINとキリンズ。彼女達がどういう将来を描くのか、今の時点では具体的に想像できません。しかし今のままでは好きなグループを応援するのに少しばかり躊躇を感じてしまう。

デビューしたからといって誰にでも成功が約束されるわけではないのは当然だけど、そこに至るまでの事務所からのサポートと努力を信頼できないとなれば、これからアイドルになろうとする人は二の足を踏むし、すでにデビューした人だって不安に苛まれるはず。

プレディスに所属している全てのアイドルと練習生が今回の結末から何を感じただろうかと想像すると、失われたのは一つのガールグループの未来だけではない気がします。