猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

TWICE「Breakthrough」でブレイクスルー

TWICEと言えば、デビュー初期は「ワイルドエッジ」という中性的で溌剌とした魅力をコンセプトに据えて人気を集め、いつしかその多彩でカラフルなパフォーマンスは「カラーポップ」と呼ばれるようになっていました。

活発な日本オリジナル曲の活動においても、そのコンセプトは変わらずに高い再現度を誇っていて、つまり日本でもTWICEはちゃんとTWICEだった。

ところが今回の新曲は、これまでとはちょっと様子が違ってました。

6月11日にMVが二作品同時に公開されたTWICEの日本語曲「HAPPY HAPPY」と「Breakthrough」。

従来通りのカラーポップ路線な「HAPPY HAPPY」に対して、一方の「Breakthrough」は今までとは違う、TWICE風味のガールクラッシュとでもいうべき作品になっています。

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笑顔を消した9人が、黒と白二種類のシンプルでタイトな衣装を見に着け、硬質で鋭い音に乗せてパワフルなダンスを踊る光景にはかなり新鮮なインパクトがあります。

夏の夜をテーマにしたというMVの雰囲気も、敢えて色彩を淡く暗めに抑えた感じがこれまでになくクールです。

何より歌詞の内容が、自分の生き様を貫く強さと共に「TWICE」としての自覚と自信を力強く歌い上げているように聞こえて、まるでグループとしての新たな決意表明を聞いている感じ。

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例えばこのオラつきかた。自分の知ってるTWICEじゃない。

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KPopサウンドと日本語ラップの組み合わせは難しいものですが、本作のラップパートでは上手い具合に英語を絡める事で自然に聞かせることに成功しています。

ちなみに「LIKEY」の時もそうだったけど、私はダヒョン&チェヨンのラッパーコンビが前に出てくる曲がTWICEの中で特に好きです。

今回の「Breakthrough」には、これまでに比べるとかなり思い切ったコンセプトの変化が見えますが、でもそこに表現されてるのは間違いなくTWICE・9人の魅力というのがなんだか不思議な感じもします。

結局のところ、 TWICEって何でも出来るんだなって思いました。

 

少女時代の頃から現在まで、KPopアイドルグループによる優れた日本オリジナル曲というのは数多く存在してきました。

その伝統を継ぐように順調な日本活動を続けてきたTWICEが発表した「Breakthrough」には、そのようにして出来上がった流れから一歩踏み出したような印象を受けます。

というのも、TWICEは従来のコンセプトとはかなり異なる新しい姿を韓国本国ではなく、まず日本オリジナルの日本語曲として発表してしまった。しかも通常のカムバと遜色のないクオリティで。

それに加えて、現在のTWICEには絶好調のトップランナーという印象がありますが、一方でその順調な活動の功罪というか、得意の「カラーポップ」に対する聴き疲れみたいな意見も一部にはあったと思います。

贅沢な不満なんですけど、私のように少し距離をとってTWICEを追いかけてる人間には、物凄く雑な表現ながら「LIKEY」以降の曲に似たような印象を感じてしまってた。「いい曲だけど、いつものTWICE」というような感じとでもいうんでしょうか。

そんな状況にあっての「Breakthrough」の発表。

今回の曲がこれからの新たな変化のきっかけになるかどうかはまだ分かりませんが、でももしTWICEが密かに新しい姿やコンセプトの模索を始めているとしたら、それはこれからのKPopシーンにおける大きなトピックになると思います。

ちなみに二曲同時展開の今回の日本語曲、「Breakthrough」のほうが「HAPPY HAPPY」に対し今のところ1.5倍のPV数となっていて、世間の新たなTWICEイメージに対する関心の高さを感じます。

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考えてみると、いつまでもフレッシュな印象のあるTWICEもデビューしてもうすぐ4年。妹グループも誕生して、そろそろ新たに成長した姿を見せることになっても不思議はない時期です。

そう考えると今回の一曲は後から振り返ったときにグループにとっての転換点だったと言われる事になるかもしれない。

そしてそのきっかけとなった「Breakthrough」が日本オリジナル曲だということを考えれば、それはまさに今のKpopアイドルシーンを象徴する日韓混成グループ・TWICEらしいブレイクスルーの仕方だなと思います。