猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

KPopのここが良い

はてなブログが教えてくれる「一年前にこんなの書いてましたよ」というお知らせ欄に、以前KPopの好きな所を列挙した記事が載ってるのを見て、まだ色々書ける気がしたのでシリーズを続けることにしました。

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参考までに、外国のKPopファンが好んでいる要素は何なのかということについて調査した結果によれば、1位はフォーメーションダンス、2位アイドルの顔、3位MVだそうです。

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ちなみにこのブログのサムネ画像にしたいアイドル1位はチョユリさんです。

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 目次

 

ブランド衣装が良い

上記のアンケートにもあるように、音楽面に留まらないKPopの魅力を良く表しているのが振り付けやMVだと思いますが、そんなビジュアル面に対する工夫を象徴する要素のひとつとして、いわゆる有名ブランドを採用したステージ衣装の存在もあるのではと思います。

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例えばこのIZONE「ラヴィアンローズ」MVの衣装には、白い方にシャネル、赤黒の方にはロエベが取り入れられているとのこと。

KPopアイドルとブランドの組み合わせは当然アイズワンに限った話ではなく、ブルピンやレッベルのようなトップアイドルは当たり前のようにグッチだなんだと着こなしているようです。

アイドルの衣装といえば制服っぽいもの、もしくはヒラヒラバサバサしたやつ、程度の認識だった自分の目には、こうした組み合わせがとても新鮮なものに映りました。

何より良いなと思うのが、ブランド服を衣装に採用することが単に「ブランド着せちゃいました」的な話題性というか、よその権威を借りて箔付けするような態度ではなく、純粋にアイドルをステージで魅力的に見せるために何をすべきかという判断から導かれた当然の結果だと感じられるところだと思います。

つまり衣装がブランド品かどうかという事実そのものよりも、素晴らしい舞台のために出来る工夫は全部やっていこうというKPopの前向きな魅力を分かりやすく象徴しているものの一つとして、ブランド衣装が良いなと感じています。

  

さりげない伝統との距離感が良い

先日いつも通り始まったVLIVEでの動画配信の冒頭、アイドルがお辞儀をしながら、さりげなく胸のあたりで手のひらと甲を水平に重ねたのを見て、そうか韓国は旧正月の時期かと気づき、そのさりげない伝統との付き合い方が良いなと感じました。

KPopアイドルシーンは常に新しくポップであろうとする気迫を示す一方で、こうして韓国的・伝統的なものとの距離感の近さを示す瞬間がしばしば見られます。

例えばアイドルが韓服に身を包んで新年のあいさつをするだけでなく、時には伝統衣装をまとってのパフォーマンスをファンに披露することもあり、こうした光景を目にする時に、KPopのKがKOREAのKであることを強く感じます。

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二年前の映像ですが、OH MY GIRL「秘密の公園」韓服バージョンはこうした話題では欠かせないと思います。ハロー!のところで両手を重ねるビニさんが良い。

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こうしたアイドルの風景からは、ポップの最先端を全力で疾走するKPopシーンであっても、韓国社会の一部としてその価値観を共有しているということを内外に宣言するような姿勢が感じられ、その新旧入り混じる調和がとても面白いと思います。

日本だと、どうしても伝統という言葉からイメージされる景色と日常の間に距離があるというか、かなりぎこちない付き合い方になってしまっているのが現実だと思いますが、KPopの響きに合わせてなびく韓服を眺めていると、こういう伝統との向き合い方もあるのか、という羨ましいような不思議な気持ちになります。

 

音としての韓国語が良い

KPopの中心的な魅力といえば国境を問わないポップで新鮮な音楽ですが、その中で歌詞として歌われる韓国語の音としての存在感も大事な魅力だと感じます。

その響きが特に印象深いと思う瞬間をいくつか挙げると、BIGBANGの「ダーコチャマラ」とか、2NE1の「ネガチェイチャラガー」、あとBLACKPINKの「マジマチョローン」や、BTSの「きょぬぉ、ちょん、ちょじゅん、ばるっさ!」などが浮かびます。

こうして並べてみると曲の傾向が激しいものに偏っている感じがするのは、韓国語が持つ勢いと厚み、そこから生み出される不敵さが、こうした音楽の方向性と相性が良いからなのかも知れません。

一方で、そうした韓国語の独特な強靭さを少し違った方向で生かしたように感じられる、という意味で触れておきたいのがRed Velvet「Rookie」。

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その冒頭いきなりのアイリンさんパート「ナンコゲル~トゥルゴナルヴァーヨクシ」のヴァーのインパクト。

韓国語に慣れた今、改めて聴いてみるとそこまで強調された発音のされ方ではないとも感じるんですが、初めて耳にした時には「ヴァー!」の存在感に驚き、まるでポップにグーパンされるような衝撃を覚えて、レッベル特有のカラフルでキュートだけど一筋縄ではいかない世界観を身に染みて感じた記憶があります。

他にも「マチマチ」とか「ヌッキムヌッキム」など言葉の響きを楽しむような歌詞や、ウェンディさんの「アイスカッチ♪」は単純に可愛らしくて印象に残るし、「Rookie」は音としての韓国語の面白さを強く感じた曲でした。

 

余談になりますが、音楽の中での韓国語の響きということで個人的に思い浮かべるのが、日本におけるKPopの歴史を振り返った時に、その始まり付近で触れられることの多い「オジャパメン」の存在です。

これはあのダウンタウンが1997年に韓国のヒット曲である、ソバンチャ「ゆうべの話」をカバーしたもの。原曲は1987年の作品ですが、2017年にはIUさんによって歌われて脚光を浴びた、向こうでは時代を超えて有名な曲だそうです。

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97年と言えばちょうどKPop第一世代デビューの頃ですが、そんな時代に日本でお笑い芸人の人達が韓国語の曲を面白おかしくカバーしたということは、少なくともこの時点では、まだ多くの日本人にとって耳慣れない、珍しい響きを持つ言葉=韓国語という印象が共有されていたのだと思います。

しかし現在、上に挙げたBTSなどの曲における韓国語の存在感が、完全にポップで洗練された音楽の不可欠な要素として、日本のみならず世界中で熱狂的に受け入れられていることを考えると、この20年でKPopは韓国語を取り巻く光景を、かつては想像できなかったくらいに変化させたんだなという感慨めいたものを覚えます。

 

ちょうど記事を書き終わったところで流れてきた、Big Hitの会社説明会に関する記事によると、傘下のソスミュージックから2021年デビューする予定のガールグループは既にメンバーが決定されて準備段階にあることや、更に2022年にはBTSとTXTの弟分となるボーイグループのデビュー計画があることなどが明らかにされたそうです。

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まるでKPopシーンのトップが入れ替わる瞬間が近付いているのかもと思わせるニュースの連続ですが、その中でひとつ気になる記述がありました。

それは「Big HitがCJENMと手を組んでKPopの育成システムをグローバル市場に輸出するというビジョンを明らかにし、年内には多国籍出身者で構成されたボーイグループがデビュー予定」だというもの。

KPopシステムの輸出という動きは、すでにJYPが「KPopの現地化」という言葉で、例えば日本でニジプロを始めたのと似たようなものだと思われます。

言うまでもなくKPopの魅力は韓国という環境と密接に結びついているはずなので、そこから離れたシステムだけの輸出とその結果生まれてくるものを、一人のKPopファンとしてどう受け止めることになるのか、ニジプロ含めてまだよく分からない部分はあります。

でもこんな風に、現状で満足せず新しい動きを次々と作り出していこうというKPopシーンのダイナミックな姿勢には、個々のアイドルの魅力とはまた別の面白さが感じられて、こういう所もKPopの良さだなと思いました。