猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

自分をKPopへと繋げたもの

人がアイドルにはまる時は穴に落ちるように突然だという。

そんな瞬間の不思議さを感激と共に言葉にする人は多く、他でもない自分自身このブログの初回でそのような話を書いた。つまりあれもよくあるパターンの一つだったのかもしれない。

しかしブログを始めて3年近く経った今、かつての趣味を振り返ってみると、一人のKPop好きが出来上がるまでに幾つかの予兆というか伏線めいたものはあった気がする。

自分をKPopアイドルへと導いたかもしれない昔の趣味、それは

①ハイスクールミュージカル(映画)

②ジェーン・オースティン(映画)

③三国志(本&ゲーム)

おそらくこの三つ。

はまってた当時は単に楽しんでいただけでも、今から思い返すとそれぞれがKPopを好きになるための何かを用意していたように思う。

 

ハイスクールミュージカル3

歌い踊る人の集団を見るのがなんか恥ずかしい、という時期が長かった。

ロックバンドみたいに歌うだけの人達は平気だったけれど、いわゆるミュージカル的な空気感が苦手で、多分同じようなわざとらしさを感じるせいでアイドルグループも興味の対象から外れてた。

そんな感覚を払拭してくれたのがディズニーの2008年のミュージカル映画「ハイスクールミュージカル3」。

この映画は歌とダンスとドラマの交わる光景がとにかくポップかつ自然に表現されていて、カジュアルなエンタメに親しんできた人間にも違和感を感じさせない完成度でもって舞台芸術という領域への橋渡しに成功していた作品だったと思う。

恋に友情に青春の葛藤なんかをテーマにしてバラエティに富んだ歌の多いこの映画でも、特にプロムのダンスシーンが好きで何度も見てた記憶がある。

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「プロム」というのはアメリカで実際に行われてる高校の卒業ダンスパーティのことらしくて、この映画でその存在を知った時は心からアメリカに生まれなくて良かったと思った。

あと上のダンスシーンを本当に何年振りかで見直したのだけど、当時はダンスもコンビネーションも凄いなと素直に感心していたのに、KPopグループのパフォーマンスを見慣れた今となっては随分のんびりしたものに見えてしまい複雑な気持ちになった。

ともかく、人が集団で歌い踊る光景をポップで親しみやすく高いクオリティーで表現することで自分の偏見や距離感を取っ払ってくれたという意味で、この映画は確かに自分をKPopへと繋ぐ糸になっていたと思う。

 

ジェイン・オースティン(映画)

KPopの魅力はもちろん優れた音楽や舞台にあることは当然。だけどファンにとってそれと同じくらいに大事なのがメンバー同士の関係性、つまり仲良く楽しく騒々しい時間を共有している姿を見せてくれることだと思う。

別に何か特別なことが起こってるわけでもない、些細な瞬間を共有しているメンバー達を眺めている時にステージとは別の満足感を感じる。宿舎からのVLIVEとかで垣間見える日常の距離感とか、気心が知れた人間同士だからこそ成立する無造作なやり取りとか、そういうのが特に良い。

 

こうした親密な人間同士が織り成す雑然とした光景を好む感覚には前にも覚えがあるな、ということで思い出したのがジェイン・オースティンの映画。

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17~18世紀英国を舞台に、下級貴族の女性とその家族を中心とした人間模様を愛情込めて描くことで読み継がれてきた古典的小説、その映画版が好きでよく見てた。

自分が好きだったのは「いつか晴れた日に」と「高慢と偏見」。

両方ともに物語の中心となるのは3人とか5人とかの姉妹で、そこへ更に母親とか親戚のおばさんなんかが絡んでくるのでだいたいみんな騒々しく、そして活き活きしてる。

その姉妹の関係性というのも、美しい姉妹愛で団結して困難に立ち向かったりとか、あるいは逆に鋭く対立したりとかそういうのでなく、色々ドラマは起こるんだけど距離感は常に普通というか日常の平熱を失わないところに自然な魅力があって良かった。

ガールグループを追っかけてる自分には、合宿生活を通して彼女達の繰り広げるアイドルとしての日常と、この映画で描かれていたような人間模様が重なって見える。更に言えば環境や人間関係といった制約の中で自分の幸せを形にしようと奮闘するところも。

 

ちなみに女性描写が中心となる映画でありながら、個人的に一番記憶に残ってる登場人物は「いつか晴れた日に」のブランドン大佐。

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ハリーポッターのスネイプ先生で有名なアラン・リックマン演じる寡黙で高潔な人物像が、個人的に漢(おとこ)の理想を感じさせて熱い。自身が思いを寄せる女性が若く快活な別の男に惹かれてるのを察して黙って身を引く場面とか真の漢。その彼女が苦境に陥ると迷いなく救出に乗り出す姿は更に漢。

荒野を犬一匹だけ連れて散策するほんの一瞬のシーンとか、その生き様を美しく象徴しているようで今でも記憶に残ってる。

 

そういえばいつだったかのIZONEのビハインド映像でユジンさんが、多分エリザベス(高慢と偏見の主人公)のコスプレをして出てきたのを見て、ここでIZONEとジェーン・オースティンが繋がるのかと嬉しかった。でも原作は知らないらしい。

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三国志

先日Weeeklyがデビューした。あのAPINKの妹ということで期待されているアイドルだけど、初めてその集合写真を見たときはメンバーを見分けさせる気が無いのではと思った。

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ほとんど全員が黒髪&ロング、今どき珍しく全員韓国籍で、更にみんな均等に可愛らしいという理由でメンバーの識別難易度が高い。

しかしそんなことを思いつつ、グループを好きになれば7人くらいの名前などすぐに憶えてしまうことも分かっていた。KPopアイドルのファンとなってまだ3年程だけど、気付けば記憶したメンバーの名前は100を超えている。 

この、興味のない人から見れば全員似たような名前・似たような顔で、そして同じ属性を持つ人物を大量に覚えてしまうこのスタイルこそ、かつて三国志に夢中になってた頃に繰り返した光景だった。

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乱世となった西暦200年頃の中国大陸を舞台に、大量のおじさん達がある意味顔の険しさを競い合うような生き様が、今なお多くの人の心をつかむ歴史であり、物語。

その登場人物といえば大半は髭面で眉間にしわを寄せがちで、名前も劉とか張とか陳とか似たような名前ばかり。そんな登場人物達を当時300人以上は覚えていた気がするし、多分今でも半数以上は思い出せる。

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そうは言っても趣味の一環として野球選手とかポケモンの大量の名前を自然と覚えてしまう人の珍しくないことを思えば、こうした振る舞いは普通なのかもしれない。興味のない自分には大谷とピカチュウぐらいしか分からないけど。 

でもKPopと三国志を結びつけるものはそれだけではなかった。 

KPopに表れる大きな特徴の一つとして、韓国社会同様に年齢での序列が重んじられる点がある。オンニ(長女)とかマンネ(末っ子)とかの言葉でグループが疑似的な兄弟姉妹関係を構成することはファンにとってはお馴染みの光景。

そして三国志でも中心人物である劉備・関羽・張飛の3名が義兄弟として兄よ弟よと呼び合いながら乱世を駆け抜ける姿が人気を集めて来た。

その彼らが物語の序盤、桃園に集まって「生まれた日は違っても死ぬ時は同じ」と誓いを立てて兄弟の契りを結ぶ場面はあまりに有名。この義兄弟という関係性とKPopアイドルグループのオンニ&マンネな結びつきには強い親和性を感じる。

特に強調したいのは、自分にはこの桃園結義と呼ばれる三国志屈指の名場面とIZONEの存在が重なって見える。

生まれた日も、国籍すらも違うけれど解散する日は同じという誓いの下に疑似的な姉妹関係となり、一つ屋根の下に暮らしつつアイドルとしての天下を狙う。あの12人こそKPopアイドルシーンという仁義なき乱世に輝く一条の光と言っても過言ではないだろう。

 

あともうひとつKPopにも共通する東洋的感覚ということで加えたいのが、メンバー名の漢字表記に表れる伝統的美意識。

たとえば姜恵元とか、

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曹柔理とか、

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漢字にすると普段は意識しないけれど確かに存在する独特の魅力が表れてきて、そこに自分が中国の古典的世界に感じていた美意識との繋がりを感じる。三国志でも、この名前は強そうとか、カッコいいとか頭良さそうとか、漢字の雰囲気を魅力のひとつとして感じ取っていた覚えがある。

ちなみにIZONEの中で一番三国志っぽいと思う名前は張元英さん。

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以上、自分が好きになる趣味には一見関係ないように見えても実は色々と共通点があるのかもしれない、という話でした。

最後に少し唐突ですが、ブログとしてのご挨拶をしておこうと思います。

別に今回の記事で一区切りつけるとかそういうことではなく、今まで2年以上書き続けてきて様々な形で反応を頂くことがあったわりに、そのお礼らしいものをこれまで書いていなかったはずなので。

というわけで、当ブログへのご来訪ありがとうございます。

記事に直接反応してもらったりSNSで触れてもらったりするだけでなく、静かにアクセスされるだけでも数字として目に見える変化が現れるので、そうした反響を見るたびにブログを続けることの面白さを感じています。

たまにいただくことのあるコメントも、ここでは非公開設定ということにしていて返事は書けないんですが、ありがたく拝見しています。

最近は色々と世の中が混乱していて純粋にアイドルを追うことについて難しさを感じる時もあるんですが、 それでもKPopに心を動かされる限りこれからも何か書いていきたいと思ってます。