猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

fromis_9を待ちながら

前作「Fun Factory」から一年二カ月も経つのにfromis_9の新曲が出ない。

その理由を考えてみると、CJENMという運営母体が陥ったプデュ騒動による混乱の影響や、プロデュースを担当してたプレディスが離れたことによる組織の空白、加えてコロナ禍によるスケジュールの大幅な見直しとか、おそらくそんな感じではないかと思う。

単純に空白期間だけを計れば最近のAPRILやブルピン、そしてカムバの決まったLOVELYZなどが同じような間隔となるので、まだ慌てるような時間じゃないのかもしれない。ただ、fromis-9は単に久しぶりの新曲というより、これまでとは違う新しいプロデュース体制が必要とされる分、上の三組とは心配の種類も違ってくる。

そんな中でもYOUTUBEやVLIVEでは頻繁に姿を見せてくれるので完全に放置されてるというわけではないけれど、やはりアイドルはステージで脚光を浴びてこそ。今のままでは12人のモチベーションもすこし心配になる。

KPopの場合はリリース数週間前にいきなり新曲のスケジュールをアナウンスするくらいのスピード感があるので、この記事を書き終わったくらいに発表があっても驚かない。というかあってほしい。ないと困る。

ちなみに上で挙げたAPRILの場合、特に何の事情もないはずなのにアルバム5枚目と6枚目の間が一年七カ月も空いてたことがあるので、純粋に時間としての空白期間を考えるとfromis-9の現状もそこまで異常なものではない、と思えば気休めにはなるかもしれない。

 

以下では楽曲とハヨンさんという二つの側面からfromis_9の魅力を振り返りたい。

まず、王道アイドルソングが特徴のfromis_9の歌の中で好きな曲を三つ挙げるすると「LOVE BONB」は外せない。

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デビュー以来、制服姿の可愛らしい9人組くらいの少し大人しいイメージだったfromis_9の魅力が文字通りステージで爆発した一曲で、一位候補にもなった。このステージを見た時、fromis_9の将来は約束されたと思った。

 

次はLOVE RUMPUMPUM

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3枚目のミニアルバム「FUN FACTORY」の時のサブ活動曲で、聴くからに分かりやすいレトロでお洒落なアイドルポップ。この敢えての感覚がfromis_9の派手過ぎないグループカラーとぴったり合ってて素晴らしい。

 

最後はプレ・デビュー曲という扱いの「ガラスの靴」

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繊細で可憐で劇的で、しかも絶妙に色褪せた懐かしさみたいなものを感じさせる不思議な魅力が9人の雰囲気と合致した名曲。自分にとってはfromis_9はこの曲と共に現れたので真のデビュー曲にして代表曲だと思ってる。

大人しい印象の音楽だけど他のどのグループとも重ならない、敢えて言えば似てるかもしれないラブリズやヨチンの雰囲気ともまた違う独特の魅力があって、この路線を突き詰めればfromis_9は今とは違う形で貴重なグループになっていたのでは、とか今でも想像してる。 

こうして曲を振り返ってみてひとつ心配なのは、上記の 「LOVE RUMPUMPUM」も「ガラスの靴」も、BUMZUをはじめとするプレディスお抱えの製作陣によるものであること。

つまりプレディスがIZONEのプロデュースから離れると同時に、事務所の同じfromis_9からも同様に手を引いたとなると、そこから受ける音楽面への影響はIZONEよりも直接的なものになる可能性がある。

でもこれは自分の音楽的な好みに関係する懸念というべきで、グループ自体はたとえ新しい体制の下でも素晴らしい姿を見せてくれると期待してる。

 

そしてハヨンさんの話。

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この、よそではあまり見かけない独特の愛嬌ある可愛らしさを持つ彼女の存在はfromis_9だけの特徴で、個人的にはリアル・ペコちゃんだとも思ってる。彼女を見ているとアイドルとしての日常を心から楽しんでいる様子が全身にみなぎっていて、まさにアイドルの鑑のよう。だからこそ彼女がステージに立てない現状が残念。

しかもただ可愛らしいだけでなくてメインボーカルとしての歌声も素晴らしく、少し前に「PRETENDER」のカバーをして話題になってた。

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ハヨンさんは日本国内で特に人気の高さを感じてきたので、今年順調に日本活動を開始できていればと惜しい気持ちもある。そういえば春頃にfromis_9の大阪コンサートのチケットがとれて喜んでたのがもう遠い昔の事のよう。

最近久しぶりに例のプデュ騒動についての続報が記事になっていた。

CJENMに何百万円からの罰金が課される可能性があるという内容で、記事の書き手は未だ彼らが番組視聴者への有料投票の返金作業に着手していないという点なども非難していた。

確かにCJENMは依然批判のすべてに応えたわけではない。そうしたものの中には今回憂慮しているfromis_9のキャリアを続行させるという仕事も含まれているはず。

しかし同時に、自らが招いたこととはいえあれだけの大混乱の収束作業と、加えて現在のコロナ禍というとても厳しい状況に置かれている事情は考慮されるべきだとも言える。

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そんな中で先頃ついに「SIXTEEN」や「アイドル学校」などでエムネットと縁のあるナッティさんを無事にソロデビューへと繋げたことは、なすべき仕事を一つ前に進めたという意味で素直に評価されてよいと思う。

こうした流れを見るとfromis_9が舞台に戻って来るのも時間と順番の問題だろうと思えるので、もうすこし期待しながら待つことにする。