猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

年明けのKPop。Kep1er、Woo! Ah!そしてFromis-9

もう2月も後半ということで少し前の話題になってしまうけど、2022年1月の印象に残った3組のグループについて振り返る記事です。

 

Kep1er「WA DA DA」

大型オーディション番組「Girls Planet 999」から誕生したKep1erはデビュー曲「WA DA DA」で音楽番組1位を獲得し、アルバムは20万枚以上売れるなどさっそく期待に違わない活躍を見せた。個人的にもガルプラで推してたダヨンとチェヒョンの二人が活躍している姿が見れて嬉しい。

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このケプラ、日中韓という国籍や事務所の枠を越えて結成されて、その二年半とされる活動期間の途中からそれぞれの所属事務所での活動も出来る兼任可能なグループとして紹介されていたと記憶してる。なので今回の始動と合わせるように早くも幾つかの事務所において後々を見据えたグループ結成への動きが垣間見えるということがあった。

上の数字を見る通り人気や成績という点では心配はなさそうだけれど、ファンの気持ちを考えると兼任OKという活動形態が今後に及ぼす影響については少し気になる。

あとケプラについて取り上げた本国記事で目に留まったものを一つ。

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大きなCD売り上げと、それとは対照的に振るわない音源成績という二つの特徴から、相対的に韓国より海外での人気が大きいというENHYPENとケプラの、更には第4世代アイドルに特徴的な要素を見出してる。

そしてファン層の維持・拡大という面から見た際に、独自性を重視すべき期間限定グループがトレンドに沿った音楽コンセプトを採用することの難点を指摘し、今後の事を考えると「WA DA DA」ではなく敢えてトレンドとは距離のある「MVSK」の方でデビューするべきだったとする。まさにそうした戦略をとって大成功したIZONEと「ラヴィアンローズ」がその根拠であるとも。

 

woo! ah!「Catch the star」

1月に「catch the star」でカムバしてたwoo! ah!を見て、また追うべきグループが増えたと感じた。ぴったりはまったハイティーンコンセプトはキラキラで眩しく、アイドルはやっぱりこうでなくちゃと思わせる魅力があって一度に引き込まれた。

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2020年のデビューは知っていたものの、なんかピンと来なくて真剣には追ってなかった。なのでこの機会に今までの活動を振り返り、改めてその活動の質の高さに気付き、メンバーは華やかなんだけど、という従来の認識を改めることになった。

今回の「catch the star」は少し路線を変更した意味もあったようだけど、以前の音楽にもウアの音色が感じられて、例えば5人の多彩な魅力が一つの舞台に詰まった「Bad Girl」が個人的なお気に入り。

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5人のメンバーを眺めてみると、やはりセンターのナナさんにまず目が行く。彼女からはなんというか、注目を集める立場を自覚しながら汗をかくことを厭わずに率先して前に出る姿勢が見えて、名実共にグループのセンターと表現するのが相応しい。加えてメンバーが集まるとだいたい向かって左からルーシー、ウヨン、ナナ、ソラ、ミンソというウアの並びになるのも、5名の役割分担を通したグループの一体感が感じられて好印象。

あとウアのウヨンさんは現在の自分の推し。

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なぜ推すかというと、可愛いから。それに加えて彼女が実家で二匹の猫を飼っていて、しかもそのうち一匹が保護猫だからというのを知って推さなきゃと思った。下の写真はたぶん保護猫ではない方のロシアンブルーで、名前はパム。「ヨシ!」って感じでかわいいですね。

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Fromis-9「DM」

4枚目のミニアルバム「Midnight Guest」は自己最高のCD初動販売数となる10万枚を記録し、タイトル曲「DM」は音楽番組二冠と、目覚ましい成果を見せたFromis-9。デビュー4年目となった今そのキャリアを振り返ると、かつての同僚だったIZONEの波乱万丈の陰に隠れた印象はあるにせよ、9人が歩いてきた道のりも決して平坦なものではなかった。

しかし「DM」が見せる光景はそのような紆余曲折を感じさせない。デビュー当時は可憐な制服姿でステージを彩っていた彼女達が、いつしかネオンの明かりを自然に身に纏っている様子はKPopにおける正統派アイドルの堂々たる歩みを思わせる。

個人的にメンバーそれぞれのパートが単なる歌割りの結果ではなく、きちんと一人ひとりの見せ場になっていると感じられたら、そのKPopは成功だと思ってる。9人全員がめくるめくセンターを彩る「DM」は、まさにそうした意味においてお手本のような完成度だった。

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このパフォーマンス動画は特に印象的だったもの。夜景を映した大型モニタをバックにスタジオで踊るシーンから一気に場面が切り替わり、夜の屋外へと移っていくシンプルな構成がとても鮮やかで目に染みた。

音楽番組で一位を取った際の、色々言われることもあった時間をメンバー同士互いに慰め合いながら走って来たんだと、ジホンさんが心境を述べた場面も記憶に残った。そして「DM」のラストでジウォンさんの歌う「あなたの腕で抱きしめて」に合わせて皆が身を寄せ合うフォーメーションは、まさにそんな想いを象徴していたようにも感じた。

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デビューからもう4年、プロミは個人的にその始まりから併走出来ている初めてのアイドルグループで、しかもその時間は自分がKPopに没頭していった過程とも重なる。

そうした経緯で元々特別な親しみを感じている自分にとって、ただ可愛らしく華やかであることが許されなかった彼女達のキャリアの変転は、かえって独特の陰影となってグループの存在を際立たせているようにさえ感じる。つまるところ4年前の「Glass Shoes」から今回の「DM」まで、例え9人を取り巻く状況は変化しても、プロミはいつだって自分がKPopを聴く意味であり続けている。