猫から見たK-POP

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Newjeansが残した空白、KPOP世界地図2024ほか

 

さいきん気になったニュースを取り上げる記事。今回はPLAVEを巡るちょっとした騒動、Newjeansが残した空白を巡る競争、そしてkpopraderが発表した2024年KPOP世界地図について。

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韓国で大人気のバーチャルアイドルグループ「PLAVE」について、タレントのキム・シニョンさんが「まだ馴染めない」と率直な感想を述べたり、どうやってラジオ番組に出演したのかと疑問を口にするなどしたところ、ファンダムから猛批判を受けて謝罪に追い込まれたというニュース。

記事はこれを「過渡期的な文化を巡る大衆とファンダムの認識のずれを示す代表的な事例」と紹介している。

 

アイドルとの仕事も多く、影響力のある有名人の発言にしては率直過ぎたのかもしれない。でも感想自体は一般大衆がバーチャルアイドルという存在に対して普通に感じるはずのものだった。それに対してファンダムが攻撃的な反応を示すことは、ファンダムの言動もアイドルイメージの一部分を形成しているとすると、アイドル本人に対してあまりいい影響を及ぼさないと思う。

 

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Hearts2HeartsやKiiiKiiiの全貌が明らかになるにつれ、両グループともにNewjeansと似ているという反応が見られるようになった。izeの記事は、それは仕方のないことだという業界の声を伝えている。

Newjeansは韓国における最後の音楽活動から一年以上の間が空いている。ハニはビザの問題で韓国内での芸能活動の見通しが立たず、もし5人がNJZとして活動を再開できたとしてもNewjeans時代の楽曲を歌えるかどうかは分からない。というか自らアドアと決別し、Newjeansから離れた彼女達がかつての楽曲を歌うことに大衆の理解が得られるだろうか。

従ってNewjeansが居た場所はしばらく空席になる可能性が高い。しかしNewjeans的な存在を求めるファンは存在し続ける。そこでその空白を埋めようとする戦略がとられるのは自然なことだと業界関係者は述べる。

 

Hearts2Heartsが所属するSMは現在カカオの子会社であり、KiiiKiiiのスターシップはカカオ傘下。巨大企業であるカカオは近年KPOPシーンにおいてHYBEとの競争関係が明らかになってきているけど、HYBEが生んだNewjeansの空白を競い合うのがカカオ系の2者だとする構図には妙な因縁を感じる。

自分が見たところHearts2HeartsはNewjeansに絶対似ていないとは言えないながらも、aespaにも通じるSM特有の個性がしっかり感じられるグループになっていると思った。

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各種SNSから得られるデータを基にKPOPの現在を分析するKPOPレーダーが2024年版のKPOP世界地図を公開。シーンにおける事務所・グループ別の影響力の規模や増減を詳しく算出している。その中からガールグループに限って気になった部分を拾い上げてみる。

 

LE SSERAFIMは前年比で韓国国内での関心が減少したが、グローバルでは上昇している。意外にも韓米日での関心割合が世界全体で見ると相対的に低いという。

aespaは前年比で再生回数が大幅に上昇していて、デビュー4年目にして大きく成長を続けている。

TWICEの日本人気が相変わらず高く、動画再生回数の国別割合では韓国を3倍近く上回っている。しかし妹分であるITZYNMIXXは共に前年比で下落傾向を示して、影響力でもTWICEにはまだまだ及ばないという結果に。

IVEは前年比で再生回数が下がり停滞を示している。国別で見ると韓国から30%と大きく、2位は日本の13.7%と韓日両国でとりわけ支持されていることが明らかに。

最後にBABYMONSTER。ベビモンは昨年グローバルで爆発的な成長を見せたグループで、その関心の9割近くがインドやインドネシア、タイなど、いわゆるKPOPの主要市場の外から来ている。

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地域的な意味で真にグローバルな人気を示す傾向は他のYGアーティストにも当てはまる。この特集の別の個所では、近年あまり活動のないBIGBANGが依然として世界的に高い関心を集めていることを伝えていた。BLACKPINKについては言うまでもない。

最近のYGは経営面での不調を指摘されることが多い。ただこうしたデータからはYGブランドというものが世界において確立されている現実が伝わり、これこそ他の大型企画社とYGを区別する特徴なのだろうと思う。