猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

期待のガールズグループを考える2018年、夏。

おまごるに惹かれて入り込んだKpopアイドルの世界。気付けば2年近い月日が経ち、最近ではもっぱらfromis9やLOONAといった新人アイドルに夢中になっています。

しかし若いグループにばかりうつつを抜かし、韓国アイドル界に層の厚みをもたらしているその他の中堅グループをないがしろにするわけにはいかない。

というわけでそうしたアイドルの現状を一旦整理しておこうと思いました。2014~2017年にデビューした人たちが対象です。2017年でも普通に若いんですが。

2014デビュー(ラブリズ)

Lovelyz

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一定のファン層を獲得してすごく安定している、中堅グループの星。

競争相手に恵まれれば一位を獲る感じで、特筆するような勢いはないけれど、アイドルグループとしての正攻法で地道に人気を積み上げてきた確かな存在感を感じます。今後も順調にキャリアを重ねていってくれそう。

そして長らくラブリズメロディの代名詞だった作曲家グループ「1piece」と離れてのタイトル曲で2作品連続の1位。このまま両者の関係は解消に向かうのかどうかも注目されます。

懸念される点としては、メンバーの健康管理でしょうか。過酷なスケジュールでついにジンさんが休養に追い込まれ、ソ・ジスさんもしばしばステージできつそうな様子を見せることがあります。少し前にはKeiさんが足を痛めていたし、今のラブリズには間違いなく休息が必要だと思います。

2015デビュー(おまごる、APRIL他)

SONAMOO

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デビュー直後のヒップホップ系から可愛らしい系、更にもう少し成熟した女性へと、グループコンセプトを転々と変えてきたソナム。そうした経緯のためか、同期のアイドルと比べて人気がいまひとつ盛り上がらない。

そんな中、もともと魅力はあったメンバーの個人活動が最近注目を集めて、徐々にグループの知名度を上げつつあった。

ところが、所属事務所社長がいきなりの他界。事務所の経営状態悪化との関連が想像されていて、現時点でグループの未来について簡単な予想が出来ません。

 

CLC

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着実にカムバックを繰り返しながらも、はっきりとした存在感を示すことが出来ていなかったCLC。それでもここ3作ほどで徐々に注目を集め、アルバムのクオリティも上がり、グループへの期待も高まりつつありました。

しかしそんな時、2018年デビューの後輩グループ「(G)I-DLE」が、いきなりデビュー曲で1位獲得。

同じ事務所で、同じガールズグループ、3年後輩。少々複雑な事情の下でこれからどのように並存していくのか気になります。

 

OH MY GIRL

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秘密庭園で念願の音楽番組1位。中堅グループの混戦を一歩抜け出したように思われた。ところが、その後に続いた意外性がありすぎるユニット活動で少々混乱が生じ、これからのグループコンセプトが予想できない状況。

そうは言っても依然としてラブリズと並んで中堅の星という位置は変わらない。そしてそのラブリズに先んじて日本デビューも決定。

奇策を繰り出せるようなグループではないし、これからも着実にファンから愛される姿を見せていくしかないと思われます。

 

April

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常に一定の評価を得ているという点で安定した存在感がある。でも厳しい言い方をするとまだまだ小粒なグループという印象。

妖精コンセプトから徐々に抜け出そうとしている3年目、日本デビューも果たし、可愛らしいメンバー達がこれからどんな姿を見せてくれるのか素直に楽しみです。マイペースで周囲に惑わされず、皆から愛される存在であって欲しいと思います。

 

DIA

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アルバム活動は順調でグループの知名度もそこそこ。I.O.I出身のチェヨンさんというスターもいる。

しかしそのチェヨンさん含め、頻繁なメンバーの出入りのせいで外から見ているとグループとしての統一されたイメージを持ちづらく、いまいち入り込めません。しかもここへ来てウンジンさんが突然の脱退を発表、さらに不安定さが増してしまいました。

曲も良くメンバーの華やかさは水準以上なのに、色々と惜しい存在です。

2016デビュー(宇宙少女、gugudan他)

宇宙少女

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13人もの大所帯でありながらレベルの高いメンバー構成と華やかな存在感で中堅グループからはあたま一つ抜け出ている宇宙少女。

まだ音楽番組1位は無いけれども、アルバム販売量だけを見ると既にラブリズ・おまごるを超す力を見せ、ファン層の広がりは明らか。事実上ガールズグループ4強に次ぐ位置に上っています。

グループへの注目度の高さを生かしてメディアへの露出も多く、これから更なるブレイクが期待されていたところ、ここに来ていきなりミギ・ソニ両名の中国でのユニットデビューが決定。

「ロケットガールズ」と呼ばれる中国でのユニットは、活動期間2年とアナウンスされており、13人体制での宇宙少女としての今後の活動が不透明な状況になって来ました。

それに加えて、エースであるソンソさんの韓中両国での芸能活動による疲労蓄積はファンの間で以前から不安視されていて、このところ韓中合同グループのデメリットが一気に表面化している模様です。

 

gugudan

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セジョンさん・ミナさんを筆頭にメンバーは多彩で魅力的。大ヒットこそないものの、アルバムの完成度はデビュー以来一貫して高い。

しかし、カムバック毎にコンセプトを変えてくる方針のために、デビュー以来2年経つ今でもグループの確固としたイメージが無く、ファン層の広がりも限定的。チームの潜在能力を浪費しているようにも見えて、傍から見ているととても歯がゆい。

さらに、絶対的エースであるセジョンさんの、その人気ゆえに突出したソロ活動がグループにとって諸刃の剣になっているとの懸念は、gugudanにとっての宿命のようなものでしょうか。

個人的にI.O.I関係のグループの中では一番推しているので頑張ってほしいです。

 

モモランド

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「プムプム」の大ヒット以降のグループの方向性が注目されていた最近のカムバックで、明確にプムプム路線を歩むことを打ち出したモモランド。今現在ファンがモモランドにどういう姿を求めているかと考えれば、これはとても順当な判断だったと思います。

さらにこの最新作「BAAM」も早速、あれこれの曲に似ているという声がちらほら上がっていますが、モモランドに関してはなにかそういう(ある種の)いかがわしさまでも含めて魅力の一部になっている雰囲気を感じます。細かいことを気にしない「陽気」がコンセプトになりつつあるのかもしれません。

2017デビュー(Dreamcatcher、PRISTIN他)

DreamCatcher

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ダークメタル+Kpopアイドルのコンセプト領域で孤高の戦いを続けているドゥケ。曲の評価も常に高く、最新アルバムは販売数二万枚を超したようで、数多い中堅グループの中でいよいよ存在感を発揮しつつあります。

ただ一方で、これまでチームコンセプトの根幹だった「悪夢」ストーリーが今回の作品「悪夢·Escape the ERA」で一旦終了するとされていて、次に戻ってくるときにどのような姿となるのかを懸念する声もあります。

個人的には、まさかドゥケならではの闇のオーラを捨て去ることはないと思うし、逆に妖精コンセプトとかでカムバックしてきたら、それはそれで伝説になると思います。

 

PRISTIN

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ナヨン&キョルギョンという二人のエースを揃えてのグループデビューから、順調なカムバックへの流れは期待に違わない堂々としたスタートでした。

ところが、それから次の新曲発表までに10ヶ月もの長期間を要し、しかもそれがグループの人気メンバーだけを選抜したユニットデビューという少々不穏なカムバック。

これはグループ本体を自ら否定しかねないやり方で、外されたメンバーの境遇を考えると素直に応援できない感じが残りました。

加えて、末っ子メンバー・ケイラがアメリカに戻ってもうすぐ10ヶ月になりますが、未だに今後についての続報は無し。

所属事務所であるプレディスといえば、ちょうどPRODUCE48に出演中の元・アフタースクールメンバーであるイ・ガウンさんへの雑な扱いが改めて非難を集めていました。

追加メンバーとしてデビューだけさせながら、実際は殆ど活動させなかったという、まるでアイドルの冷凍保存のような顛末を知ると、プリスティンの現状と合わせて「プレディス……」という気持ちにならざるを得ません。

PRISTINからは少し離れますが、そんな酷い扱いを受けてきた先輩を間近に見て、キリンちゃん(ホ・ユンジンさん)は何を思うのでしょうか。

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キリンちゃんに幸あれ!

 

Weki Meki

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「ティーンクラッシュ」と呼ばれる、ちょっと生意気で勝気なコンセプトがピンと来なかったので追いかけてなかったんですが、気付いたらデビューアルバムが年間で5万枚も売れていたそうです。続くカムバックではそこまでの評価は得られなかったようですが、それでも2万枚には届いたらしく、I.O.I出身メンバーがデビューしたグループの中でも特に順調にファンが増えている模様です。

ところが好調な滑り出しを見せたグループとは対照的に、なんと事務所の社長が経営不振を理由にいきなり追放されるという、戦国時代の内紛劇みたいな展開に。

一時期は色々と不穏な情報が芸能ニュースを賑わせていたんですが、延期されていた同僚のボーイズグループ・ASTROの7月カムバックが発表されたのを見ると、取りあえず状況は落ち着いたようにも見えます。

 

まとめ

思い出せる有名なグループだけで以上、12組。こんなにいたっけ、というのが正直な感想です。更に4強といわれる上位グループを足すと、毎月誰かしらカムバしてるような感じなので、全然退屈はしませんが時々目がまわりそうになりますね。

TWICE世代とかまとめられがちなこれらガールズグループですが、2016年以降のグループのほとんどにプロデュース101の影響が見られて、改めてあの番組の巨大な影響力を感じました。

これら12組にはいわゆる大型芸能事務所所属はひとつも無いわけで、どこもそれなりの危うさを抱えているという共通点があります。しかしそこが魅力というか、個人的に目が離せない要因になってます。大型旅客機が飛んでるところを見てもなんの感慨もないですが、鳥人間だと拍手を送りたくなるという心理です。鳥人間コンテストの事です。

あとは、やはりキリンちゃんファイティン!

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