前半の山場を迎えたプロデュース48、先日の第5回放送で4割近い参加者が脱落することが決定しました。といっても特に意外性のある展開などはなく、よくカメラに映っていた子は残り、あまり印象に残らなかった人が去るという自然な結果に。
現在のトップ4はイ・ガウン、アン・ユジン、チャン・ウォニョン、そして宮脇咲良の4名。ルックスや人気を考えて、これから順位の変動はあってもこの四人はおそらくデビュー組当確だと思います。
問題は残りの8枠が誰になるか。とにかく明るいチェ・イェナ&ビジュアルクイーンのワン・イーレン、3段階高音の矢吹さんもかなり有力だと考えると残りは5枠。
この5つの席を現時点での圏内組・後藤さん竹内さんなどと争うのが、ストーンミュージック勢のチャンギュリ&チョユリ、プレディスのキリンちゃんことホユンジン、ブロックベリーのコユジン等々、更には山田・白間・高橋・千葉さんなどの日本勢という多彩な面々で、今のところは全員にチャンスがありそうで全く予想できません。
さてプロデュース48の前半最大の見せ場だったグループミッション対決。グループの結成からステージに向かうまでのトレーニングを含めて参加者の色々な葛藤のドラマが描かれた中で、最も大きな勝利を上げたのはやはりブンバヤ2組ではないでしょうか。
グループ分けの段階で誰からも指名されなかった残り物というか寄せ集めのメンバー達が、さらに難度の高い曲を踊らされる羽目になるという踏んだり蹴ったりの逆境を跳ねのけてまさかの勝利。一躍大きな注目を集めることになりました。
千葉恵里さん(写真左)やハン・チョウォン(写真右)さんなど、事前に名前の知られていなかったメンバーが有名になるというサバイバル番組のお手本のような展開でしたが、やはり個人的に面白かったのが「清純派」カン・ヒェウォン(写真中央)さん。
エントリーシートの希望ポジションに「清純」と書いたヒェウォンさんは確かに愛らしいルックスの持ち主でしたが、実力のほうは酷評されて韓国人練習生としては珍しいFランクスタート。しかしその後の展開は前述の通りです。
ただこの人、何が面白いといって、いちいち反応が「逆境映え」するところ。動揺がストレートに顔に出る。全然やったことのないラップポジションをやるはめになって、終始「どうしよう」という表情のまま奮闘して、結局はステージを立派にこなして勝ってしまった。
かわいい子が困っている時に発する魅力を証明したカン・ヒェウォンさんには、朝の連続ドラマの不幸なヒロインみたいな存在感がありました。
そして最後に触れておきたい参加者がもうひとり。それはチャンギュリさんでもキリンちゃんでもなく、チョ・ユリさんです。 最近チョ・ユリさんが気になり過ぎる。
見れば分かるように彼女について特筆すべきは、KPopアイドルには珍しいその地味可愛さ。めがね似合うし。幸薄そうだし。
よく「あたしは一度挫折してる(アイドル学校で)から……」みたいな表情をしてます。隙あらば騒いでるアンユジンさんやチェイェナさんとは対照的。いい意味での落ち着きと普通っぽさ。映画なんかで見るヒロインの親友ポジション。
でもふたりはなかよし。
チョユリさんのこの個性は大いに珍重すべきだと思います。アピールの強いひとに照明が当たりがちなこの世界で、遠慮がちにですが確かな可愛らしさと実力を示す彼女の存在感はそれだけでオリジナリティがある。
もちろん普段は明るいし周囲に気を配れる優しさも持ち合わせています。そしてなにより参加者の中でもトップレベルのボーカルの持ち主で、ステージでの存在感は相当なもの。彼女が歌った「Short Hair」の舞台は、こわもてトレーナーの皆さんから絶賛されてました。
そうした魅力は韓日両国でも広まりつつあるようで、番組後半における躍進が最も期待される一人です。というか単純に幸せになって欲しい。
あと余談ですが、この朝から叩き起こされたチョユリさんの姿。
ゲーム「Mass Effect」の登場人物・タリゾラそっくり。