猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

プロデュース48、第8回。卒業式みたいな雰囲気でした

12ってこんなに少ない数字だったかと驚きます。

27名の放出者と30名の合格者が決まった第8回目の放送は、印象深い姿を見せていたメンバー達が一斉に脱落することが決まり、最後のレッスンを終えてコーチ陣と挨拶を交わすなど、「別れ」という言葉を強く印象付ける放送になりました。

あれだけ目立っていたコ・ユジンさんがまさか落ちるとは思ってませんでしたし、登場時のインパクトが凄かったワン・クーさんは意外な魅力の多そうな人だったのに、放送分量が少なすぎていつの間にかフェードアウト。

ワンクーさんに限らず、脱落が決まってから急にカメラの分量増やされても困るんですが……。

日本勢からも小嶋真子さんやブンバヤで一躍有名になった千葉さんなどの脱落が続々決定してしまい、さらには中西ちよりさんまでも放出。

中西さんは韓国にはまだまだ少ない、舞台を降りたところで特に力を発揮できるという日本のアイドル特有の長所を持つ人だと感じていたので残念です。

でも冷静に考えると顔芸の面白さとか「箱の中身は何?」ゲームでのリアクションの凄さとか、そういうのってKPopアイドルの世界では評価基準に入ってないですよね。

向こうは舞台上での結果が全てで、視聴者も現場もアイドルをそれ以外の面から評価する習慣が無いのかもしれません。つまり中西さんの存在感はもうひとつの「日韓アイドルの違い」を表していたのかもしれない。

サムネを見てもらいたいだけです。

実際、韓国のアイドルって努力と時間を舞台上でのスキルトレーニングに全振りしてるから、逆にバラエティ番組などでは出来ることがあまり多くないように見えます。舞台を降りると良くも悪くも普通の若者といった雰囲気の人が多い。これは常にステージでのパフォーマンスのことだけを考えてトレーニングに没頭しなければならないKPopアイドルの必然なのかも。

それだけに中西さんが与えられる影響というのがもっとあったはずで、この退場は早すぎる。なんらかの形で韓国に再上陸してもらいたいです。

 

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さて肝心の順位の方は、ウィスプル議論(一部事務所の練習生だけが編集上優遇されているという批判)が投票に影響を与えたのか、これまでの上位陣の多くが順位を下げるという驚きの結果に。イ・カウンさんは1位から陥落し、チェイェナ&ワンイーロンはなんとデビュー圏外へ。

しかしそんな逆風吹き荒れる中、なんと「驚異の14歳」チャン・ウォニョンさんが1位を獲得。

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これは番組の編集内容に批判的な態度を取るほどには熱中してない、大勢の一般層の支持を集めたためと思われ、いよいよ新たなスターの誕生を予感させます。

そして意外な動きといえば3位へといきなり急上昇したカンヘウォンさんと、同じく9位へ躍進した「班長」ことハンチョウォンさんの二人。序盤はほとんど無名だったにもかかわらず、番組の中から生まれたドラマを原動力に大きな人気を獲得するという、サバイバルオーディションの醍醐味ともいうべき姿を見せてくれました。これからは有名練習生と同じ画面の中で比較されることが増えて、更に大変だとは思いますが、最後まで頑張ってもらいたいです。

そして13位以下で生き残った方々はこちら。

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この中で特に触れておきたいのはチャンギュリさんと竹内美宥さんの二人。

チャンギュリさんに関しては正直複雑です。早くfromis9に戻ってきて欲しいとも思うし、もちろん12人にも選ばれて欲しい。ただとにかく、上のウィスプル議論のように大人の事情でチャンギュリさん個人に非難の目が集まるような展開だけは避けて欲しい。なんのために正式デビュー直後にサバイバルへ参加したのか分からなくなる。

そして竹内さん。

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デビュー圏内の11位からまさかの19段階下落。放出寸前の30位での残留が決まった瞬間、安堵と落胆の狭間で必死に俯いて耐える姿はあまりに印象的で、プロデュースシリーズが残酷と呼ばれる理由を象徴しているように見えました。

この後、上位30名全員による挨拶のシーンが放送されたのですが、そこに竹内さんの姿はありません。聞くところによれば動揺の余りとても収録に臨める状態ではなかったとのことです。

少ない放送分量の他に、舞台を離れたときの穏やかな姿が視聴者に対して強い印象を残せなかったことが下落の理由として想像されます。でも第7回で見せたように、弱気になるチャンギュリさんをリーダーとして支え、励ます姿は竹内さんの良いところを表していたと思うし、こうしたところに魅力を感じる韓国側参加者も増えているようです。

勝ち抜いたことがとりあえず一番の成果だと思うので、心機一転次のステージで頑張っていただきたいと思います。

 

佳境を迎えつつあるプロデュース48。勝ち抜いた30名のメンバーと、新曲として公開された6つのコンセプト評価曲。新しく引かれたスタートラインを前に、号砲はすでに鳴らされています。

誰が勝ち抜くか、製作サイドが高まるウィスプル議論にどう対応するかなど興味は尽きませんが、参加者が減ったことでカメラがより深く色々な練習生の姿を映して、公平な判断材料を提供してくれることを期待します。

あとカンヘウォン&佐藤美波みたいなカップルの成立をもう2、3組は見てみたいのでお願いします。