猫から見たK-POP

ガールグループ中心に思ったこと書いてます。

CLASS:yのスタート。「SHUT DOWN」

5月5日にファーストミニアルバム「CLASS IS OVER」を発表して、タイトル曲「SHUT DOWN」で本格的な音楽活動を開始したCLASS:y(クラッシー)。所属事務所のM25は事実上、過去にティアラやDIAを輩出した実績を持つMBKということで、音楽のクオリティとパフォーマンス共にとても安定していた。音楽番組の一位候補にも何度か挙がり、新人グループとして幸先の良いスタートを切ったように見える。

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そんなCLASS:yはサバイバルオ-ディション番組「放課後ときめき」から誕生したグループでもある。一般的に不特定多数の投票によるグループ結成を目指すオーディション番組においては、いち視聴者である自分の希望通りのメンバー構成になるなんてことはまずない。

でも「放課後ときめき」の場合、番組後半まで上位を維持していた注目の参加者達が最終回で揃って伸び悩んだ結果、1人目から7人目まで全員が自分の目論見通りになるという珍しいことになった。だから個人的にCLASS:yに対して特別な巡り合わせを感じてる。

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以下ではCLASS:yの個性的な7人について、放課後ときめきの舞台を思い出しながら年齢順に簡単に振り返ります。

 

キム・ソニュ

一位での選出ではなかったけれど、13歳という幼さを感じさせない躍動感あふれるダンスとボーカルスキルで終始番組の顔と言った感じだった。アイキ先生に特に愛されてた印象がある。5話で後にCLASS:yの同僚となるリウォンさんと文字通り激突してた。

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パク・ボウン

アイドルの若年デビューは今更始まったことではないけど、ソニュさんと揃って13歳のマンネラインというのは新鮮に感じる。一方で彼女達がチームのマスコット的な存在というわけではなく、きちんとそのボーカルなりダンスなりのスキルが評価されて選ばれたことは特筆されるべき。一か月の差でパク・ボウンの方が姉。

 

ウォン・ジミン

「放課後ときめき」の最終順位一位でCLASS:yのセンター。まだ14歳の中学生なのにもかかわらずカメラの前で見せる落ち着き払った姿からは、すでに自信に裏打ちされた独特の雰囲気が感じられる。だけど末っ子のキム・ソニュとは4か月しか違わない。172cmでチーム最長身。

 

キム・リウォン

カメラを味方につける力があって、「ときめき」当初からデビューグループには必要な人だと思ってた。子供向けチャンネルで放送されてたドラマで主演経験がある芸能経験者。チームでもっとも小柄だが、一番背の高いウォン・ジミンとは同じ14歳ライン。

上記のボウンとジミンそしてこのリウォン、あと惜しくも脱落したヨンチェの4名のボーカルが光るママム「Decalcomanie」の舞台は、放課後ときめきという番組の歌手オーディションとしての真正性を証明する一幕になっていた。

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ホン・ヘジュ

リーダー兼メインダンサー。番組終盤で3年生が一挙に脱落した影響か、彼女から一気に年齢差が生まれてリウォンさんとは4歳差の18歳。

柔軟かつアクロバティックなダンススキルと周囲を引っ張るリーダー性の持ち主。「ときめき」を通して推してたけど、放送での注目度を考えると難しいかなと思ってた。なので彼女の選出が一番のサプライズだった。最終回、名前を呼ばれて泣きながら立ち上がったヘジュさんの背後でもほぼ同じ顔の人がうれし泣きしてて一瞬混乱したが、たぶん家族。

注目のダンスメンバーが集まってのLITTLE MIX「POWER」の舞台でも、ヘジュさんは未来を証明するように存在感を示していた。

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ユン・チェウォン

どことなくIUに似てるし歌も上手な人、という紹介はされてたけど特に番組側から注目して欲しい合図のようなものは感じなかった。そんな彼女がボーカルの実力を示して順調に視聴者の支持を集めていった過程はとても健全な展開に思える。「放課後ときめき」を振り返ってみると、編集を通してはっきり推されてた人の多くが結果的に落選してしまった点にオーディション番組の難しさと面白さを感じた。

 

ミョン・ヒョンソ

Kep1erのイェソさんと同じく元Bustersという経歴が注目を集めるだけでなく、アイドル経験者としての安定したパフォーマンスを見せて順当に選ばれた。再起をかけた挑戦という状況&元々の物憂げな顔つきという良い組み合わせが印象に残ってる。6年の米留学で英語が堪能な二十歳。ヒョンソ&チェウォンを含む4名によるテヨン「I」のカバーも、放課後ときめきを通して心の残った場面の一つ。

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まとめ

CLASS:yは①オーディション番組を通して結成されたガールグループで、②活動期間に定めがない、という点が2018年結成のfromis-9と良く似ている。さらに言えばきっかけとなった番組があまり注目を集めなかったというところも。

それでも堅実な活動を通じて着実に支持を集めてきた結果、いま広く愛されているプロミの姿はCLASS:yにとっての良い目標になってくれていると思う。「SHUT DOWN」での溌溂とした舞台はそんな将来を期待させてくれると同時に、個人的にもまた追うべきグループがひとつ増えたと思わせてくれるものだった。