猫から見たK-POP

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「放課後のときめき」予習

KPopファンとして物心ついた時からプデュ以外に公募型アイドルオーディション番組の成功を知らないので、あれとはまた違う可能性を見せてくれるかも、ということで楽しみにしてるのが11月28日に放送開始予定の「放課後のときめき」。

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韓国の放送局MBCと「PRODUCEシリーズ生みの親」と呼ばれる有名プロデューサー、ハン・ドンチョルが組んだことで製作発表の時から話題になり、先ごろ公開された番組のテーマソング「Same Same Different」のステージはそのスケールの大きさで注目を集めた。

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11月の本放送を前に早くも9月から前日譚と呼ばれるものをYOUTUBEにて公開して、そこでは全83名の参加者から40名が選抜されるという課題へ向けたトレーニング風景が描かれているので事実上競争は始まってるとも言える。

「放課後ときめき」では学校になぞらえて参加者全員を年齢別に1~4年生という風に区別していて、この記事ではその中から特に気になった人を学年別に選んでみた。

まず一年生。2008~2010年生まれの最年少11歳から13歳までの参加者で、さすがに幼さを残した顔ぶれが多い。ふとPRODUCE48に参加した当時のチャン・ウォニョンさんも13歳(中一)だったことを思い出す。

 

ボミ・セラ

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父カナダ、母韓国という生まれはあのチョン・ソミさんと同じ。幼少時よりモデル経験があり、その異国情緒を感じさせる外見もあって注目度は高い。というか上の画像を見れば分かるように番組側が推してることを隠そうともしてない。

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キム・ソニュ

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フィギュアスケート経験者で、エムネットのタレントオーディション「キャプテン」にも出演したことがある。アイキ先生お墨付きの実力を持つ、一年生を代表するダンサー。母の送迎で家のある江陵からソウルまで毎日往復6時間かけて通い、親子二人三脚で夢を追う。

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パク・ボウン

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ぼへっとしてる普段の様子と、きりっとして舞台に上がった時とのギャップが面白い。先生からそのボーカルと眼差しを絶賛される。全学年合同ステージでも一年生を代表する存在感を見せており、番組側から大きな期待を寄せられているのが分かる。彼女の母もまた娘のために実家のある蔚山から出てきて、ソウルで宿舎を借りてともに暮らしている。#一重。

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オ・ユジン

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オーディション番組「トロット国体」に出演してすでに知名度がある。トロットの道を歩む上では祝福だったその歌声が、アイドルを目指し始めた途端に足枷になってしまった少女。歌は上手なのに、Apinkでもイ・ハイでもなんでもトロットに聴こえてしまい、ボーカルの先生も頭を抱える。

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続いて2006~2007年生まれの14、5歳からなる二年生。わずかな違いのはずなのにもう一年とは印象が変わって見えるのが面白い。あとここでは取り上げていないけれど、日本から3名がこの学年で参加している。

 

キム・リウォン

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このプログラムでは現在のところ、同学年の参加者同士で自由にグループを組むなどして、好きに選んだ曲で行うパフォーマンスの評価を基にして選抜が行われるとされている。二年生で屈指の実力者が集まると評価された「Kill This Love」チームはその一つで、彼女はそのメンバーの一人。愛くるしい顔立ちと高くはない身長が特徴的。カメラに映った時に見る人の視線を捉える雰囲気があり、おそらく何らかの結果を残すはず。

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イ・ヤンチェ

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リウォンさんと同じく「Kill This Love」チーム。落ち着きを感じさせる雰囲気だけでなく、ダンスに力強い表現力もある。二年生を代表するビジュアルの一人。

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ウォン・ジミン

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まだ15歳なのに撮影現場の映像などを見ても周囲の大人たちに全く物おじせず、笑顔で場の空気を作っている。雰囲気と外見だけを見れば、アイドルになる準備が出来ている人という印象。番組側が送る視線も熱い。

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続いて3年生。2004~2005年生まれの16歳から17歳。「放課後のときめき」が事実上この学年の紹介から始まったこともあって、その強い個性が印象に残ってるメンバーが多い。一般的には高2とかの年齢なのに、既にアイドルデビューに失敗したり事務所を離れざるを得なくなったりした経験を持ち、自分には後がないというような悲壮感を口にする人がいることにこの業界の過酷さを感じる。

 

キム・ユンソ

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SM・YG・FNCで練習生をしていたとのことだけど、FNCのCHERRY BULLETに所属するユジュさんと他人の空似がものすごくて、初めて見た時は驚いた。

厳密に言えばまだ練習生経験があるだけの一般人のはずなのに、初登場シーンでいきなり寝起きを突撃されてる。ご両親も登場するこの場面では圧倒的母親似だと分かる。

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イ・ジウ

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「放課後ときめき」の宣伝で純粋にモデルとして仕事をしたのをきっかけとして、オーディションそのものへの参加を決めたという。もともとSM・YG・JYPの全てで合格するも、人から見られることに負担を感じて一度はアイドルをあきらめた経歴がある。

個人的な感想としては、彼女は確かに人目を惹く外見だけれどステージでの表情は硬く、動きに特別の魅力も見えない。トレーニング中でのルーズな態度を注意される一幕などもあり、番組を通しての変化と成長が期待される存在だと感じる。

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キム・スヘ

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「Same Same Different」で上のイ・ジウさんの乗るカートを押してあげてた人。笑顔が完全にニコニコマーク。#かわいい。

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チェ・ユンジョン

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見た目通りに明るく積極的な性格で、チョンソミさんを思わせるハッピーエナジーな雰囲気がある。声も似ている気がする。「Same Same Different」のステージで歌い出しのパートを担当して「放課後ときめき」に興味を持つ多くの人達の視線を集めた。元YG練習生。#あの世のテンションとは。

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そして最後に4年生。18歳から23歳まで年齢が幅広く、アイドルキャリアのある人や大学在籍中の人など、それなりに経歴を重ねた人たちが多い。

 

キム・ユヨン

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オーディション番組に必ずいる魅力特化型。つまり歌もダンスも得意でないけれど、外見と伸びしろに期待されてる。学業を生かした進路を望む両親との葛藤を持つ。

ずっと勉強に励んできたせいなのか、その慎重な物腰が番組側から面白がられて、テロップでAIユヨンとか呼ばれてる。梨花女子大科学教育学科在籍。向こうでは梨大生と略すらしい。

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ユン・チェウォン

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そのユヨンさんと同じ「Gashina」チームを組んで、彼女のボーカルの練習に付き合ってあげてた。言われてる通りIUに似てる。

 

ホン・ヘジュ

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新体操の経験者で、4年生の中ではダンスのエースとみなされている。「Same Same Different」のステージでは全学年を率いるような位置に立っている。

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ウェイ

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全体で二人だけいる中国からの参加者のひとり。中国舞踊の実力もある彼女は番組から特に時間を割いて紹介されていて、本放送を通して有力な存在になる予感はある。しかし記事冒頭に載せた、全員参加のはずの「Same Same Different」の舞台に彼女を含めた中国人参加者が上がっていなかった事情が現時点で不明で、それが昨今の韓国における険しい対中感情との関連を想起させてすこし不安を感じる。

ちなみにもう一人の中国人参加者は、韓国語がほぼ分からない彼女の通訳をしてあげるイ・ハンさん。下の写真で、先生から低評価を受けて落ち込んでいるウェイさんを慰めてあげてる。

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まとめ

番組プロデューサーを務めるハン・ドンチョルは「PRODUCE」から「SMTM」までエムネの超有名サバイバル番組を手掛けたKPop業界の有名人。彼が関わるオーディション番組ということで一時期「放課後ときめき」関連のニュースとその顔写真がNAVERニュースの芸能欄を埋め尽くしてた。

しかしその「PRODUCE」が不祥事により糾弾された時には、シーズン①終了後に番組を離れていて不正の責任を問われることは無かったものの、一連の騒動が不名誉なものだったことは確かだった。2018年のサバイバルオーディション「MIXNINE」は番組を主導したYGの不手際により失敗に終わり、当時YGのPDとして関わった彼もまた名声に傷を付けた。つまりこの人物は高い知名度を持つ一方で、「放課後のときめき」を通してプロデューサーとしての能力を改めて証明すべき状況にあると言える。

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特に現在は、先月終了した「Girls Planet 999」がプデュの模倣に終始したことで、ただでさえ放送時期が近いことで比較されていた「放課後のときめき」がどんな違いを見せるのかという点で見どころが増したと言える。もしこのタイミングで「PRODUCE」とは異なるサバイバルの形を見せるのがその生みの親なんだとすれば、それはとても面白い話だと思う。